公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ハナミズキ、ヤマボウシ、ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)の冬芽について

112日(木)
 
 せせらぎ広場の斜面にヤマボウシがあり、忍者の砦の下にはハナミズキがある。また、このハナミズキの中に、常緑のハナミズキがある。この3つの内、最初に分かったのはハナミズキで、この花はいろいろな公園で目にすることが出来る。
 ハナミズキには、白色の花弁をつけるものと、ピンクの花弁をつけるものとがある。花が大きく、春の公園を美しく飾ってくれる。綺麗な花弁と思っていたものは、調べていくうちに総苞ということが分かってきた。総苞とは花を包むものである。萼と思ってもいいようだ。本来の花は、萼の内側にある球体であることが分かってきた。その球体を見ると、小花がたくさん集まっていることが分かる。1つの小花を見ると、4枚の花弁に4本の雄しべ、1本の雌しべを見ることが出来る。
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 ハナミズキの花が終った後、別の場所で、またハナミズキが咲き出した。1度はそう思ったけど、どうも変に思った。今度のハナミズキの幹を見ると、細かい皮目模様はなく、滑らかで斑点模様が見られる。花は似ているが、この樹はハナミズキではないと気が付いた。調べると、ヤマボウシになった。ハナミズキヤマボウシともミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の樹木である。通りで似ているはずである。
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 何度か、岸根公園のせせらぎ広場へ来ていると、ヤマボウシの果実に似た果実が見つかった。ヤマボウシの葉は落葉しているのに、この樹の葉は落葉していない。どうもヤマボウシではないように見えた。すると、この樹の名前は何になるのだろうか。「常緑のヤマボウシ」を手掛かりに調べていくと、ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)の名前が出てきた。「成程、やはりヤマボウシに仲間かぁ」と思った。
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ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ

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ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ
 
 ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)がどのような花を咲かせるのか注目していた。花を確認しなければいけないと思っていながら、知らず知らずのうちに忘れ足が遠ざかってしまった。以前1度撮影した記憶が残っていたので、過去の写真を振り返って見た。その中から、それらしい写真を1枚見つけ出し、確認し始めた。
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ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ
 
 最後に、3種類の冬芽を比べてみた。ハナミズキとヤマモモはよく似ている。花芽はどちらもふっくらと膨らみ、ハナミズキは球形に近く、ヤマボウシは細長い。先はいずれも伸び、尖っている。葉芽はどちらも細長いが、ヤマボウシの方が幾分長いようだ。
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 ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)の冬芽の写真を撮ったが、これが確かに冬芽なのか確信がない。写真を見ると、トーチのようで、上が平らになり、そこから先が短い針のようなものが伸びている。「これが冬芽の1つなのか」と思い、色々の資料を調べて見たが、ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)の冬芽を示す写真等は見つからない。
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 ナガバクマノミズキ(ヒマラヤヤマボウシ)の冬芽?

撮影:14日他
 
  記  平成2919日(月)