コウバイ、ハクバイが咲き出す
1月10日(火)
桜並木の道路を渡ったところにメタセコイアがある。昨年の暮れに葉全体が茶褐色に変わった姿を見ている。今見ると、変色した葉はすっかり落ちてしまって、箒の枝のように変わっている。この姿になると、幹を見てメタセコイアと判断することは難しくなる。
右隣りに、やはり葉がなくなった樹がある。この樹も何という樹か、判定が難しい。幹の滑らかさ、色から判断すると、エノキと思える。何か手掛かりはないものかと、梢を見ると、枝に黒い果実のようなものが下がっていた。これを見て、この樹はエノキになると分かってきた。
メタセコイアとエノキ
エノキの果実
ここからひょうたん広場へ向かう途中に梅林がある。開花しているか、興味がある。地下鉄の駅を出て、ウメの開花を期待しながら坂道を上がって来たとき、1本のハクバイの開花を見てきたので、若しかしたら咲いているのではと思っていた。梅園へ来て、見渡したが、花は見つからなかった。しかし、「下で咲いていたのだから」とよく見直すと、数が少ないが開花したコウバイが見えた。日陰で薄暗くなっていたので、見難かったことが分かった。目が慣れると、別の樹のコウバイの開花も確認できた。
コウバイ
コウバイの花
コウバイが開花していたので、ハクバイも開花しているのではと、探した。ハクバイはたった1本の樹だが開花していた。日陰だと、ハクバイはコウバイ以上に目に付きにくかった。沢山の蕾が色づいている所を見ると、何方のウメも、つい最近咲き出したようだ。も少し暖かさが増してくれば、満開になると思われる。
ハクバイ
ハクバイの花
紅白のウメの開花を見て、今日の大きな目的を達成できた。ランニングコースを横切り、ひょうたん広場へ出た。ここは太陽の光がよく当たっている。せせらぎ広場と同様、ここも沢山の人が出ている。
暖かそうに光が当たっているウバメガシを見た。写真で見ると、葉が大きく見えたので、「この葉はウバメガシだったか」と思える。名前の記録と照らし合わせ、ウバメガシと確認し直した。冬芽は小さいが、丸々太った楕円形をしており、褐色をした芽鱗が何枚も重ね合っている。
ウバメガシ
岸根公園と言えば、ヨコハマヒザクラである。ヨコハマヒザクラはカンヒザクラと兼六園熊谷からつくられたという。3つの冬芽を撮影したものがあったので、並べてみた。3つはよく似ている。兼六園熊谷の冬芽のみに赤みが感じられるが、他の2つの芽鱗の色はよく似ている。形は、ヨコハマヒザクラの下の部分がしまっている。この辺はどちらかというと、兼六園熊谷に近い気がする。
カンヒザクラの冬芽
兼六園熊谷
ヨコハマヒザクラ
ひょうたん広場をひと回りして、何時も見るタブノキの冬芽を見た。タブノキの葉は明るい緑色で、綺麗に映る。楕円形の冬芽の薄いオレンジも人の目を引き付ける魅力がある。最初、タブノキとサンゴジュの区別が紛らわしかったが、漸く区別できるようになった。葉の形はよく似ているが、サンゴジュの葉は緑が濃く、タブノキの葉のように綺麗ではない。
タブノキの冬芽
撮影:1月4日
記 平成29年1月5日(木)