公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

八重のハクバイが咲く

19日(月)
 
 新横浜でウメが見られなかったので、岸根公園のウメを期待し、移動した。地下鉄駅からエレベーターに乗り外へ出ると、明るく、眩しく感じられた。目の前に篠原池があるので、そこの木道へ入り、水鳥がいないかと水面を見ると、カルガモが数羽仲良く泳いでいた。「他には・・・」と探すと、カルガモよりひとまわり大きな水鳥が枯れ草の上に出て、日向ぼっこをしているように見えた。水鳥は、正面を向けていて、動きがない。「横を向いてくれれば、特徴が分かるのに・・・」と待っていると、瞬間横を向いた。写真に収めて見ると、アオサギのように見えた。嘴が黄色く、頭の両端が黒い。また、両肩の翼が黒くなっている。
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 思いがけなくアオサギを撮影した後、ウメを目指して坂を上って行った。しかし、どこにもウメの開花の様子は見えてこなかった。例年、ここのウメの開花は、自宅近くより遅いが、それでも期待していた。斜面を上りもう一度下を見渡すと、通り過ごしてきたところに薄らと白色のものが見えた。ウメが開花している。開花が分からず通り過ごしてきたことが分かった。戻って確認した。間違いなくハクバイである。この斜面には、何本かのウメノ樹があるが、咲いていたのはこのハクバイ1本であった。このハクバイは八重である。
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ハクバイ:花がちらほら咲いている

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 ハクバイの花

 ウメの近くモミジバフウの大きな樹がある。前回見た時は葉が真っ赤に染まっていた。そのため全体が赤みを帯びているように見えた。再び冬芽を見ると、濃い褐色に見える。あの赤かったのは錯覚だったのだろうかと思えるくらいである。先端の方は色が薄くなり、黄色味を帯びている。葉痕が見え、その中に維管束痕が3個見える。
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 モミジバフウの横と前に1本ずつコナラの樹がある。コナラとクヌギは幹、葉がよく似ている。この樹を最初見た時、クヌギに見えた。幹の違いについては、今でもよく分らない。葉は注意して見ると、クヌギの葉の方が細長いので、何とか区別がつく。コナラの冬芽には稜があり、小さな芽鱗が何枚も重ね合わさっている。クヌギの冬芽も見たいと思っているが、どこにあるクヌギの樹を見ても低いところに枝ないので、未だに見ることが出来ないでいる。
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 コナラの冬芽

 せせらぎ広場へ近づくと、今日はたくさん人が出ている。今日が最後の正月休みになるのか、家族出が多い。小さな子供さんが楽しそうに駆け回っている。ボール蹴りを楽しむ親御さんもいる。
 ここにハナミズキの樹がある。花芽は何度も見ているので、凡そのことが分かってきた。葉芽を見ると、此方は花芽より大分小さく、形も違っている。此方は、ラグビーボールのような楕円形をしている。この葉芽の両端にあるのは苞(苞葉)というのだろうか。葉芽の資料を見ると、この苞(苞葉)がついていない写真が多いように見受ける。
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 ハナミズキの冬芽(花芽と葉芽)

 人が一杯いるので、端をまわりながらカツラの樹のところへ行った。ここのカツラの樹は枝が下がっているので、冬芽などが見やすい。まず頂芽を見た。2つの冬芽が寄り添うようについている。カニの詰めのように感じがする。次に側芽を見た。側芽は枝に対についている。中央から外側の芽鱗?が剥がれ中から新しい芽鱗?(赤褐色をしたもの)が見えてきたように見える。
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カツラの冬芽(頂芽)

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 カツラの冬芽(側芽)

撮影:14
 
  記  平成2915日(木)