シジュウカラが飛んできた
12月25日(日)
西の空を見ると、真っ黒な雨雲が立ち込めている。この雲行きだと間もなく雨になりそうに思えた。暫くすると、小雨が降ってきた。南風が強く、外は生暖かい。これから冬を迎える陽気とは思えない。雨は大降りにはならず、直ぐに止み、日が出てきた。
この明るい内に写真でも撮ろうと、神奈川公園へ出かけた。ヒヨドリが沢山いて、樹々の間を飛び回っている。スズメもいる。目の前を小さな野鳥が飛んで行き、ケヤキの樹に止まった。スズメではなく、ハクセキレイと思えた。急いでカメラを向けて写真を撮った。シジュウカラであった。シジュウカラはこの公園では今まで見かけていない。迷い込んだのだろうか。
ナンキンハゼの樹は葉がほとんどなくなった。細く見える枝に果実が残されてぶら下がっている。これも冬景色の1つになる。よく見ると、白色のと、黒色のものとがある。黒色のものは未だ殻が付いているもので、この殻が剥げると白色のものへと変わる。
ナンキンハゼの果実
コブシの樹を見ると、黄褐色の葉を沢山付けているものと、全く葉をつけていないものとがある。それも接近したところにある。葉がない方は周りがスダジイなどで囲まれているが、葉がある方は風もよく当たる場所にある。条件的には逆の姿になるとが考えられるが、不思議な現象である。
葉のあるコブシ
葉のないコブシ
コブシの冬芽
コムラサキのあったところへ行ってみた。枯枝になっているので、よく見ないとコムラサキと確認が出来ない。葉があれば、おおきく見えた株も、葉がなくなると、小さな株になってしまい、こんなに小さかったかと思うほどである。コムラサキを探していると、その後ろの黄色い花が目に付いた。ツワブキである。先日来たとき、花が終わりかけていたので、もう花の時期が終わったのかと思っていたが、後の芽が咲き出したようだ。
公園には数本のサンジェゴの樹がある。最初は、この樹をタブノキと思った。しかし、葉の形は似ているが、此方は葉の表面はタブノキに比べ綺麗でない。何時見ても薄汚く見える。この冬芽を見た。タブノキは枝先に1つの冬芽が付くが、サンジェゴは複数付いている。よく見ると、外側の芽鱗を1枚脱ぎ始めているようだ。下に葉痕が見え、その中に維管束痕が3個見える。
サンジェゴの冬芽
撮影:12月22日
記 平成28年12月22日(木)