イイギリの果実と冬芽
12月10日(土)
先日は雲行きが危うかったので、途中から慌ててまわって来たので、見損なったところがあった。今日は暖かくなったので、ヨシの穂とヒメガマの葉を再度確認に出かけた。
地下鉄の駅を出たところにハクウンボクがあったこと思い出したので、この冬芽から見て行くことにした。暖かそうな毛に包まれた大小2つの冬芽が揃って見える。大きいのが主芽で、小さいのが副芽になる。主芽の大きさを計測すると、長さ7㎜、幅3㎜であった。冬芽の出ているところを見ると、少し変わっている。普通は、葉腋に見られるが、この冬芽は切口から出ているように見え、葉痕が見えない。どうも剪定された先から出ているようだ。もう1つの別の冬芽を見た。此方は葉腋から出ていて、葉痕も見ることが出来る。
ハクウンボクの冬芽
ハクウンボクの冬芽
池へ張り出しているシダレザクラ(ソメイヨシノ)の冬芽を見た。このサクラはシダレザクラに見えるが、ソメイヨシノそのものである。冬芽を見れば、芽鱗に毛が沢山あり、普通のソメイヨシノの冬芽と何ら変わりがない。一般にシダレザクラと呼んでいるサクラはエドヒガン系で、冬芽は小さい。
池にかかる木道に入り、ヨシの穂を取って見た。小穂の柄、小花の基部に長毛があるというので確認した。小穂の柄の毛については、毛があるのもあるようだが、ないのもあるみたいで、正確には確認が出来なかった。もっと早い時期の穂を見た方がよかったのかもしれない。小花の基部の長毛は、先日ある程度確認したが、確かに基部に毛があることを確認した。
ヨシ
ヨシの小穂:基の毛があるものがある
小花の基部の長毛
ヒメガマの葉を触ってみた。肉厚の感覚があった。遠くから見ていたのでは、この厚みは分からない。葉を計測すると、幅が1.5㎝、長さは1m以上あった。何時も目が行くのはソーセージ型をした穂で、葉については疎かにしていた。
ヒメガマの葉
ハナミズキの冬芽を見るときは大抵が花芽であった。ハナミズキの冬芽を見ていると、枝の先端に小さく目立たない冬芽が見える。この冬芽は葉芽だろうと思い、写真に収めた。先端に3つあったようだが、1つが落ちている。葉芽の中央に縦方向に溝が見られる。
ハナミズキの葉芽
土手にイイギリの樹がある。この樹を見るのは本当に久しぶりである。普段はこの樹を見ていても何の特色もないので、素通りしてしまっている。今日は、赤い果実が目に入ったので、この樹の存在に気が付いた。果実は上の方にあるが、望遠で見ると円い粒状になっているのが分かる。枝先に目を移すと、冬芽が見える。丸い半球状に見えるが、詳細は分からない。
イイギリの果実
イイギリの冬芽
つづく
撮影:12月5日
記 平成28年12月9日(金)