公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

円形に近く膨らんだウメの冬芽

1129日(火)
 
 瓜久保へやって来た。ここの休憩所は小さな家になっており、他の休憩所とは趣が1つ違っている。床の間があり、そこへ上がって休めるようになっている。夏などにはここの床に横になり体を休める姿も見られる。
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 瓜久保休憩所

 カッパ池へ通じる道を進み始めると、左側に黄葉をした樹が見えた。最初この葉を見た時、ガマズミと思った。しかし、赤い果実が全く残っていないので変だと気が付いた。この樹はマンサクの変わった姿である。ガマズミとマンサクの2つ葉の形は、円形に近く、よく似ている。しかし、葉の付き方を見ると、ガマズミが対生なのに対し、マンサクは互生になっている。この点をしっかり押さえておくことが2つの葉の違いを知るポイントになる。葉が緑色をしていれば、葉脈がはっきりしているので、区別はしやすい。
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マンサク

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 マンサクの葉と冬芽

 坂を上り始めると、ニシキギの樹がある。この枝は他の樹とは大分違っていて、枝に翼がある。この翼は板状になっていて、節間で捩れている。普段注意して見ることが少ないが、なかなか面白いつくりをしている。
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 ニシキギの冬芽

 カッパ池の底が丸見えになっている。池の真ん中にヨシが残されているだけで、その他のものは全て刈られていた。向こう岸が丸見えになった光景を見た時は、吃驚した。鬱蒼と色々なものが茂っていた姿からは想像できない変わり方であった。
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 姿を変えたカッパ池

 奥の広場も、下草がすっかり刈られ、すっきりしている。空がどんよりしていて、訪れるひとが殆どいないと寂しさも感じられる。中央にニシキギの樹があり。右側に紅白のウメがある。ニシキギの樹は紅葉が終わったようで、葉が殆ど見られなかった。紅白のウメの冬芽を見た。
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奥の広場
 
 紅白のウメの冬芽は大きさ、形などが同じで、区別することは難しい。2つの写真を比べると、ハクバイの芽鱗が茶褐色なのに対し。コウバイの芽鱗は少し赤みがある。これも光の加減や個体差があるので2つを区別する決め手にはならない。2つの冬芽は円形に近く膨らんでいるが、先端はしっかり閉じている。
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左:ハクバイ 右:コウバイ

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ハクバイの冬芽

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 コウバイの冬芽

 広場の入り口にブンゴウメかアンズか決めかねているウメがある。此方の冬芽は注意して見たことがないので、観察してみた。冬芽は枝の先に集中している。先程のコウバイ、ハクバイより冬芽は一周り小さいようだ。今年、コウバイ、ハクバイが咲いているとき、このウメはまだ蕾だった。花期が遅れることを考えると、冬芽の成長も遅いのかもしれない。
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 ブンゴウメorアンズの冬芽

 広場への別の入り口にコブシの樹が1本ある。各地でコブシの冬芽を見て来たので、ここの様子を見た。小さいが上の方に出来ていることが分かる。モクレンの冬芽と比べるとひと周り小さいので、違いが分かる。低いところのものを計測したら、長さ2.5㎝、幅1.2㎝であった。
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コブシ

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 コブシの冬芽

撮影:1123
 
  記  平成281124日(木)