公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬芽 「ネムノキ、ハンノキ、イヌシデ、オニグルミ」

1128日(月)
 
 ここからの畦道にはネムノキに混ざってハンノキが出てくる。ネムノキで冬芽の分かりそうな枝を探した。樹そのものは何本もあるが、手が届きそうな枝が中々見つからない。何とか探し撮影してみた。ネムノキの冬芽は隠芽と言われ、葉痕の中に隠されていて、今は見えない状況にある。維管束痕が3個あるので、この下にあると思われる。左側に見える丸いものは副芽だという。
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 ネムノキの葉痕
 
 ハンノキについていた果実が見えなくなってきた。こうなると、どれがハンノキか見分けることが難しくなってくる。ハンノキの冬芽を見た。これは葉芽になる。この冬芽は柄があり、柔らかい葉のようなもので覆われているので、裸芽と思われる。長さが7㎜、幅が2㎜と非常に小さい。上の方の葉痕の中に3個ほどの維管束痕が見られる。
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 ハンノキの冬芽

 北門を出てから久し振りに中丸の丘へ上り始めた。わずかな坂道だが、日頃運動不足のものには応える。一緒に上り出した家族連れにすいすいと追い抜かれてしまった。上へ着くと、先に来た家族連れは向こうの山へ向かって大声を張り上げていた。やや寒いが、ここで少し休憩をとった。目の前に秋の景色が広がっている。目が久しぶりに見る樹木を追った。クヌギヤマボウシ、エノキなどを見ることができる。
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 クヌギヤマボウシ、エノキ

 中丸の丘から坂を下り、松原越え休憩所へ入った。ここからは、下の水田風景を臨むことができる。ここの広場にはコナラをはじめ、エゴノキ、イヌシデなどがある。イヌシデの樹が2本左の奥にある。そのうち枝が下がっているのを探し撮影した。冬芽はアカシデよりひとまわり小さい。大きいものを計測してみると、長さ9㎜、幅3㎜とアカシデとほぼ同じ大きさであった。イヌシデの冬芽の中には、アカシデの中になかった緑色のものが見つかった。
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松原越え休憩所

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 イヌシデの冬芽

 ここから薄暗い山道を抜け、狸久保へ出てきた。人は誰もいないのではと思っていたら、2家族の子供連れさんがいて、賑やかにしていた。ここの広場はオニグルミの林になっている。「薄暗いので、高いところにある冬芽は撮影できるだろうか」と不安だったが、試みた。鮮明ではないが、わかりそうな写真が撮影できた。枝先にはいくつかの冬芽がかたまっている。頂芽が最も大きいところは分かるが、詳細は残念ながら分からない。
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 オニグルミの冬芽

撮影:1123
 
  記  平成281124日(木)