公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ウメの冬芽はどれもみな同じ形か

1130日(水)
 
 奥の広場を出て、カッパ池の周りを進むと、カッパが相撲を取っている像がある。何とも滑稽である。更に進むと、前田の丘への上り口へ出る。今日は、丘へは上らず、休憩所へ戻ることにした。イヌシデ、ソシンロウバイの樹がある。イヌシデは松原越しで見て来たので、ソシンロウバイのその後の変化を見た。葉は一部が黄色くなっている。この冬芽は円い。先の方の黄色い部分が多くなり、先日より大きくなっていることが分かる。花は1月中旬に咲く。今年は116日には黄色い花を見ている
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 こちら側から見るカッパ池も底が見え、夏の時期とは全く違っている。ヨシやスイレンがないと沼のイメージが湧いてこない。池側にヤマグワがあるので、道へ伸びている枝を選び、冬芽を見た。冬芽は灰褐色で地味である。大きさを計測すると、長さ8㎜、幅3㎜であった。前回とほとんど変わっていないようだ。
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 ヤマグワの冬芽

 池の反対側は窪地になっていて水田へつながっている。ここの窪地はハンノキの林になっている。そのハンノキに混ざって1本のサワグルミの樹が高く聳えている。ここへ来たからには、この冬芽を撮影して置きたい。ところが冬芽は高いところにあり、おまけに天気が悪く、薄暗い。鮮明な写真は撮れそうもないと分かっているが、挑戦してみた。冬芽は、鉄砲玉の形で、滑らかなようである。この写真からでも、オニグルミとの違いが分かる。
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 サワグルミの冬芽

 先日諦めたエゴノキの冬芽の撮影に挑戦した。冬芽の見られそうな枝を探していると、根元近くから出ている細い枝が見つかった。枝を見ていくと、冬芽が見つかった。エゴノキの冬芽は、非常に小さいと思っていたところ、昨年、毛に覆われた冬芽を見てから印象が変わった。今見ている冬芽は、毛に覆われた冬芽とは少し違っている。若しかしたら、エゴノキとは違うのかと思い、枝を確認し直した。エゴノキの下から出た枝に間違いない。冬芽は、細長いもの、玉のようなものと形が定まっていない。毛の存在も分かり難い。
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 エゴノキの冬芽

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 エゴノキの冬芽

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 エゴノキの冬芽

 瓜久保休憩所方面を見ると、左側に谷に入り込んだ小さな水田が見え、右側は、赤く染まったカエデが道を覆っている。手前のハンノキやサワグルミの樹は全ての葉を落とし、冬を迎えようとしている。この景色を見ていると、田舎の風景が思い浮かんでくる。 
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 瓜久保休憩所方面の景色

 瓜久保休憩所へきて一休みした。ここの庭にはウメの樹が沢山あり、花の時期は明るく、綺麗な場所に変わる。水田側のシダレウメの冬芽を見ると、丸みを帯びた円錐状の形をしている。先程見て来たハクバイ、コウバイの冬芽と共通している。ウメの冬芽は、サクラの冬芽と違い、種類によってあまり違いがないようだ。
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 シダレウメの冬芽


つづく

撮影:1123
 
  記  平成281125