キリの樹が伐採されてしまった
11月26日(土)
ばらの丸の丘へ向かって進むと、道沿いにヤブタバコが出てくる。もう花の姿はなく、全く別物に見える。皿をひっくり返したようなものが互生している。これが花の名残の果実だが、余りにも薄べったいので、種子はないように見える。しっかり確認しておくべきだった。
ヤブタバコ
果実
ばらの丸の丘の景色である。サクラの樹は葉を落とししまったが、エノキの樹などはまだ黄色くなった葉が付いている。この奥へは1度入ったことがあるが、それ以後は、この先へ進んでいない。暖かければ、ここにも人は結構遊んでいるのだが、今日はほとんど人がいない。
ばらの丸の丘
坂の途中のヤマコウバシの葉が茶褐色に変わっている。この葉は触ってみると、厚く、常緑樹のように見えるが、落葉する。今年はこの花を見損なったが、来年は見たいものである。何処かで、聞きなれない野鳥の鳴き声がしてきた。樹の梢を見たが、野鳥の姿はない。「おかしいなぁ」と思っていると、坂を上って来た子供が竹笛を吹いていた。何と、野鳥の鳴き声に聞こえた音は子供が吹いた竹笛の音だった。
ヤマコウバシ
坂を下り切ったところにキリの樹がある。ここに出て振り返ると、風景が変わっていた。確かキリの樹の冬芽が見えたはずなのが、今日は見えない。藪の中を見ると、2本ある内の1本が伐採されていた。これで、冬芽が見えなかった原因が分かった。キリの花は1つが大きく、ここは見事な見学地になっていなのだが、残念だ。伐採された樹がその場に転がされている。この姿には哀れさを感じる。
キリの樹:1本が見えない
伐採されたキリの樹
ネムノキの第1休憩所へ向かうと、沢山の人が畦道を此方へ向かってきた。古民家での催し物が終わって帰ってきた人だと分かった。先程騙された竹笛を吹きながら来る子供もいる。大人たちには、フジのつるかで編んだ籠を持っている人がいる。休憩所で休憩をしようと思ったが、人がたくさんいたので諦めた。休憩をやめ、近くの樹を見始めた。ここは、ネムノキが代表的である。ネムノキには、もう葉が1枚も残っていない。果実もちらほらと少なくなっている。
ネムノキ:葉も果実もなくなっている
つづく
撮影:11月23日
記 平成28年11月23日(水)