公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

冬芽 シダレザクラ・ハナモモ・シモクレン・ハクウンボク・マテバシイ・ハナカイドウ

1121日(月))
 
 公民館の近くに1本のシダレザクラがある。4月には八重の淡いピンクの花を咲かせる。枝が下がっているので、シダレザクラと名付けているが、本当のことは分からない。シダレザクラの冬芽は小さい。この冬芽も他のサクラの冬芽と比べると、大分小さい。そのため、かなり拡大して見ても詳細は分かり難い。他のサクラの冬芽は葉腋から出て、枝から離れているが、この冬芽は枝に張り付いている。
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 公民館の脇に、2本のハナモモの樹がある。1本が紅色で、もう1本が白色である。花が咲くときは、紅白の花で、見事な光景になる。冬芽は小さく、芽鱗は沢山の毛で覆われている。
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 ハナモモの冬芽
 
 ハナモモと並んでシモクレンがある。何が原因なのか分からないが、このシモクレンは開花が他の場所より遅い。見ると、冬芽がいくつも出来ている。その中で大きそうなものを選んで写真に撮った。公園にはハクモクレンもある。モクレンの冬芽はどちらもふわふわした長い毛で覆われ、大きい。
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 モクレンの冬芽

 ハナモモの後ろにハクウンボクがある。毎年、冬芽は見ているが、花時となると、あちこちで花か咲き出すので、ついつい見損なっている。この冬芽を見ると、大きいのと、小さいのとが寄り合っている。小さい方は副芽と言い、主芽に何かがあった時、これに替わるという。以前、この冬芽を調べていた時、この副芽の存在を知った。この冬芽はモクレンほどではないが沢山の毛で覆われている。しかし、この冬芽は裸芽であるという。ということはこの毛で覆われているものは葉などに成長していくものと考えられる。
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 幾つかの冬芽を見ていると、もう冬がそこまで来ているように思えてきた。樹木はいち早く季節の変化を捉え、それに対しての準備を着々と進めていることが分かる。公園には何本かのマテバシイの樹がある。マテバシイは根元近くから脇芽が出て、成長しやすい。ここでもこの脇芽が伐採されている。マテバシイの冬芽を見ると、枝先の葉の中に複数の丸い塊となっている。基の方は青褐色をしているが、先は緑色をしている。
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 マテバシイの冬芽

 広場を横切って駐車所側へ来た。ここにハナカイドウが2本ある。春、赤い綺麗な花を咲かせる。枝、冬芽を見ると、とも赤褐色をしている。冬芽は、小さく分かり難いが、芽鱗には毛が無いように見える。
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ハナカイドウの冬芽
 
 最後に公園の中央にある大きなネムノキを見た。この樹の冬芽は高くて見ることができない。まだ、青々とした葉がたくさんついている。その葉の間に、黄緑色をした果実がぶら下がっている。この果実の房を見ると、ネムノキがマメ科の仲間と分かる。
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ネムノキ

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ネムノキの果実


撮影:1115日、17
 
  記  平成281117日(木)