湿原からオギが消えた
11月14日(月)
畦道を進み出した時、この辺りにコブナグサがあったことを思い出し、探し始めた。葉はササのようで、穂はメヒシバのようだったことを頼りに探した。ところが直ぐには見つからなかった。そのうち、似ているものが見つかった。穂はメヒシバのようだけど赤褐色で穂が開いていない。「これなのか」と思い、半信半疑だった。葉を見ると、花茎を包むようなササの葉をしていた。姿が変わり、見かけはちょっと違うようだったけど、これが間違いなくコブナグサであると分かった。
コブナグサ
コブナグサの穂
畦道の向こうにオギの湿原が広がっている。ここへ来たときは、ここのオギを見てススキとの違いを確認している。木道に下りようとした時、湿原の風景を見て、「これはどうしたのか・・・」と吃驚した。左側のオギは刈られ、消えており、湿原の底がむき出しになっていた。何かに利用するために刈り取ったのだろうか。それでも、右側にはまだ十分オギが残っており、穂を見ることは出来た。ススキとの違いは小花にノギがないところである。
オギが刈られた湿原
残されたオギ
オギの穂
遊歩道へ出ると、目の前に大きなエノキの樹がある。枝を大きく伸ばし、悠然とした姿には逞しさを感じる。ここを抜けると、右下に水田の広々とした景色が出てくる。稲刈りがすっかり終わり、水田には、イネの束が三角形に束ねられている。正しく農村の風景である。この広い水田からどのくらいのコメが収穫できるのだろうか。
水田風景
道の脇に見られるチカラシに元気がなくなってきた。枯れていく運命にあることは仕方がない。左の崖にセンダングサが現れてきた。このようなセンダングサを見ると、○○センダングサと思うようになる。アメリカセンダングサだけは区別できるが、他は区別が出来ない。手掛かりはないものかと見ていると、白色の舌状花をつけているものがあった。これはシロノセンダングサになると分かる。しかし、ここにあるセンダングサの多くは、白色の舌状花が明確でない。若しかしたら散ってしまったものもあるかも知れない。大方はシロノセンダングサと思えるが、アイノコセンダングサ、コセンダングサも混生しているかも知れない。
シロノセンダングサ
シロノセンダングサ
つづく
撮影:11月5日
記 平成28年11月7日(月)