これは「ニワホコリ」と思う
11月11日(金)
寒い中だが、用事があって新子安方面へ出かけた。第二国道の陸橋を渡ろうとした時、この陸橋の歩道にニワホコリがあることを思い出した。どういう訳か、例年今時ここの陸橋を渡る。その度毎にニワホコリを思い出し、写真に収めている。
ニワホコリの名前はよく聞いている。「花期は8~9月で、路傍や庭園、畑地などに生育している」と言われるが、殆ど見ることがない。若しかしたら見間違えているのかもしれない。
この陸橋のものは恐らくニワホコリであると思っているが、確信がない。主な点を計測してみると、次のようになっていた。
背丈:20㎝~30㎝
葉:長さが3㎝、幅が3㎜
花序:12㎝
小穂:長さが3㎜、幅が1.5㎜
ニワホコリ
ニワホコリの花序
用事を済ませ、新子安モクレン公園へ向かった。道から入ったところは狭い公園だが、中へ入ると奥が広くなっていて、マンションの庭へと続いている。近づいて行くと、モクレンが黄色くなり、ハナミズキが赤く染まっていた。ここにも秋の深まりが来ていることが分かる。
モクレン公園
この公園へ入ってみた。草本類の多くは色が褪せ、枯れようとしているが、まだ花をつけているものがある。ヒメジョオンがある。「この花も随分長く咲いているなぁ」と思った。殆ど1年中咲いている感じがする。小さな花をつけたものはアレチヌスビトハギと分かる。アレチヌスビトハギはここの一画だけかと思っていると、とんでもなかった。ここの草原はもちろんのこと、マンションへ向かう土手にも繁殖していた。もちろん多くは茶褐色の果実となっている。
アレチヌスビトハギ
アレチヌスビトハギの果実
黄褐色をして果実が連なっている樹がある。この果実をつける樹は何の樹だろうかと考えた。記憶に残っていない。「待てよ」と思い、樹の幹を見た。この幹はキンモクセイではないか。葉を確認すると、間違いなくキンモクセイである。そこでもう一度、黄褐色の果実を見直した。果実はつるについていて、この樹の果実ではないことが分かった。「何だ、これはヘクソカズラではないか」と気が付いた。
つづく
撮影:11月10日
記 平成28年11月10日(木)