黄葉を始めたイチョウ
10月29日(土)
上の池へ近づくと、黄葉を始めたイチョウの光景が見えてきた。イチョウが真黄色に染まると、金色の別世界が出現し、驚くほど美しい。その世界が直ぐそこに来ている。しかし、近づくにつれ、綺麗な光景とは裏腹に嫌な臭いが漂ってきた。誰でもが知っているあの臭いである。道には、イチョウの果実(ぎんなん)が落ちている。悪臭は、皮が剝けたぎんなんから放たれている。何時だか、足の踏み場がない程ギンナンが散らばっており、強烈な臭いが放たれたいた時があった。今日の臭いはまだいい方である。
黄葉を始めたイチョウ
中の池側に、カツラとイチョウが並んでいる。何方もほんのりと色付いたばかりである。双方が黄色き、染まった時は、どちらがカツラで、イチョウだか見分けが出来ないほど似た黄葉になる。この2種類の樹の黄葉の進み方を見ていた時、カツラの方が幾分早く染まったことがあったが、今年はどうなるだろうか。現在、上の池側のイチョウの黄葉は既に結構進んでいる。
左:カツラ 右:イチョウ
遊歩道を歩いていると、枯れ始めたイヌコウジュが見えてきた。今年はあちこちへ行って、この花を確認し、何とか分かるようになったので、ここからもイヌコウジュと分かるようになった。一寸前だったら、この姿からはイヌコウジュと知ることが出来なかったと思う。
枯れ始めたイヌコウジュの先に僅かに花を見ることが出来る。この花を見つけたとき、背丈が高いので、イヌコウジュとは違うのではと思えた。資料などでは、イヌコウジュの背丈は60㎝以下であるとの説明だが、背丈を計測すると、110㎝あった。
枯れ始めたイヌコウジュ
イヌコウジュの花
キツネノマゴが咲いている。一寸とした草原、特に日陰に、今でもこのキツネノマゴを見ることができる。この花が咲き始めてから大分経つが、晩秋になっても咲き続けるとは思わなかった。花が次から次へと咲いてくる生きの長い花と知った。
キツネノマゴ
上の池の畔にチカラシバの群生が見られる。ここは以前、ワルナスビが咲き誇っていたところであるが、時が過ぎると、植物の種類も変わってくる、同じ場所を、時期を分けて共存しているように見える。まだ勢いを感じるが、実を結び、枯れていく気配が現れている。ひと頃程の逞しさは失われている。
撮影:10月22日
記 平成28年10月26日(水)