サクラの葉は一足早く散った
10月28日(金)
パークセンターの広場のケヤキが赤く、黄緑色に色づき始めた。ケヤキは樹形が箒状に上へ広がるので、紅葉した時の見栄えがいい。上の方の葉の中には既にきれいな赤色に替わった葉も見える。緑、黄緑、赤の色合いが人の目を惹きつけている。
色づき始めた ケヤキ
3月15日撮影したセンニンソウやハギの写真を撮り直しに、下ノ池と中ノ池の間にある堤へ行った。センニンソウは下ノ池側にある。センニンソウは面白い葉をしている。奇数羽状複葉で、1枚の小葉を見ると、先端に丸みがあり、各葉脈が基から出ており、単子葉の葉に見える。花は白色の十文字形をしている。この4枚に見える花弁は、実は萼で、本来の花弁はない。
濃い茶褐色をしたトダシバに似たものがある。未だトダシバがあるのだろうかと思い、濃い茶褐色をした花序をひっくり返してみた。裏側は緑色である。光にあったった部分が色を変えたのだろうか。花序の姿はトダシバそのものである。鞘口を見ると、白色の毛があり、茎の基を見ると、扁平になっている。やはりこれはトダシバのようだ。
トダシバ
トダシバ:鞘口
トダシバ:小穂
先程、ケヤキが色づき始めたのを見てきたが、サクラは既に一足先に葉を落としている。場所によって多少の違いがあるだろうが、今年はサクラの葉が早く散るのが気になる。例年、サクラもいくらか紅葉し、それから落葉へと進むのだが、今年は、紅葉の姿を見ずに落葉している。何が原因なのだろか。
葉をすっかり落としたサクラ
水面を見ると、どこかで見た水鳥がいる。キンクロハジロで、冬鳥と言われている。資料には、「目が金色、頭や背、胸、尾、翼の上面が黒、翼に現れる帯が白ということで羽白ガモ、合せてキンクロハジロ、となった」との説明があった。
(日本鳥の百科1331)
撮影:10月22日
記 平成28年10月26日(水)