公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この赤い実はカザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)だろうか

1027日(木)
 
 ノコンギクを調べて下の道へ下りると、ピンク色のサザンカが咲いていた。秋も深まり、「いよいよサザンカの季節になって来たか」と時の過ぎる速さを感じた。サザンカはツバキによく似ている。2つの相違点を調べていくと、ツバキの雄しべが基から束になっているのに対し、サザンカは基から開いている。このことを知ってから、この2つを上手く見分けられるようになった。この花は確かに基から開いていることが分かる。また、通常のツバキはサザンカの後から咲くので、今頃みられるのは大抵がサザンカになる。
イメージ 1

 丘の上の広場の周りを見ると、モッコクが植えられている。モッコクの葉は倒楕円形で、先が丸味を帯びている。ヤマモモの葉などに似るが、一回りぐらい小さいので、比較的分かりやすい。また、幹は黒みがかっている。この冬芽を見ていた時、小さな粒が塊状をしていて、中々変化してこないので、「どうしたのかなぁ」と訝しく思ったことがある。今見ると、「こんなに大きな果実になっている。この中に赤い種子があるところを先日見ている。
イメージ 2
モッコクの果実

イメージ 3
 モッコクの果実

 この冬芽は何だろうか、樹全体の写真を撮ってこなかったが、太く大きな樹で、枝が長く伸びていた。葉を見ると。葉脈の数が多く、鋸歯がないので、ミズキではないかと思った。しかし、ミズキの冬芽は赤褐色で、弾丸のような形をしている。この冬芽は記憶しているミズキの冬芽と違うように見える。ミズキの冬芽にも変わったものがあり、写真のようなものもあるのではと、いろいろ資料にあったって見たが、この色、形をしたミズキの冬芽はどれにもなかった。
イメージ 4
ミズキ?の冬芽

イメージ 5
 ミズキの冬芽

 パークセンターの広場に赤い実をつけた樹があった。普通ピラカンサと呼んでいる。以前調べたら、ピラカンサとはタチバナモドキやトキワサンザシ、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)の総称であることが分かった。これは3つのどれに該当するのだろうか。赤い果実から考えると、黄橙色の果実をつけるタチバナモドキは違うように思える。トキワサンザシ、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)のどれかになるのだろうか。保育社の原色日本植物図鑑を見ると、トキワサンザシは余り栽培されていないという。すると残されたのは、カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)になってくる。
イメージ 6
カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)?

イメージ 7
カザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)?
 
 サクラの葉は多くが散り、三ッ池公園でも紅葉、黄葉が始まり出した。パークセンター前のカツラが黄色く色づいている。カツラの葉が黄色くなると、イチョウとともにきれいに映ってくる。
イメージ 8
 黄色くなり始めたカツラ

撮影:1022
 
  記  平成281026日(水)