ヤクシソウの花が見つかった
10月20日(木)
先程は、ヤクシソウとヒヨドリバナに混乱させられた。自然の魔力には本当に驚いた。少し坂を上って行くと、そのヤクシソウが花をつけていた。「先程この花が咲いていればこんなに惑わされることがなかったのに・・・」とヤクシソウの名前が頭に沁み込んだ。黄色い舌状花の数は14枚ぐらいある。この枚数は資料によっていろいろ違っている。茎は灰色と赤褐色の斑で、毛は見られない。ヤクシソウの特徴の1つに葉がある。ヘラ型の葉には葉柄がなく、翼となって茎についている。枝先の葉には耳があり、花茎を抱き込んでいる。両面とも毛はほとんど見られない。
ヤクシソウの花
ヤクシソウの葉の基
ヤクシソウの表面:毛が無い
ヤクシソウの裏面:毛が無い
オトコエシが倒れていた。別の場所でもこのような姿を見ている。オトコエシは背丈が高くなり過ぎて、上に咲く花の重みに耐えられなくなるようだ。倒れてもきちんと花をつけているところを見ると、この花は倒れて間もないように思える。
倒れたオトコエシ
オトコエシの花
坂を下り始めたところにユリに似たものがあった。花が咲いていれば名前の見当がつくが、果実だと判断が難しい。ナルコユリ、チゴユリ、ホウチャクソウ、アマドコロが候補にあがる。いろいろな資料で検討して見ると、葉の先が尖っていないものはアマドコロだけである。更にアマドコロについてみると、茎の上の方に稜角があり、葉の裏面が緑白色となっている。試料を見ると、この2つの点が明確に出来ない。アマドコロが一番の候補になるが、もっとよく見ておけばよかった。
アマドコロ?
更に坂を下ると、自然生態園の入り口が見えてきた。それほど広くないと思えたところだが、歩いてみると、予想より広く感じた。イヌトウバナが現れた。この花もそろそろ終わりに近づいたようだ。花が輪生に付く、萼の毛が長く、多いという点から何とか分かるようになった。
イヌトウバナ
撮影:10月2日
記 平成28年10月9日(日)