カメラをなくし、ショックだったが、ノコンキクが見つかった
10月19日(水)
上の池の遊歩道を歩いていると、濃い紫色の花が目に入って来た。近づくとヤマハッカである。今年は何度もこの花を見かけている。「見えるときには、見えるものだ」とつくづく感じた。小花は茎の片側に数個ずつついている。この辺はいままで注意していなかったところである。ヤマハッカは何度見ても、あの濃い紫色には目が惹きつけられる。
ヤマハッカ
ヤマハッカの花:片側にのみつく
ヤマハッカを夢中になって見ていたら、目が霞んできた。少し進むと、サクラがちらほら咲き始めていた。今、ここに咲くサクラはフユザクラである。昨年も見ていたので知っていたが、咲いた姿を見て、「そうだ、10月に入ったのだ」と気が付いた。すると、この公園にはジュウガツザクラがある。思い出して、南門の入り口へ戻った。ここに10月ザクラがあるのだが、葉が付かなかったので、枯れてしまったのではと危惧していた。戻ってみると、やはり花の姿はなかった。残念だがとうとう枯れてしまったようだ。「フユザクラ」、名前には厳しさを感じるが、光を受けた花にはやわらかな暖かさを感じる。
フユザクラ
そろそろ冬芽を見る時が来た。手始めに、ホホノキの冬芽を探した。樹が高いので、上の方を探さなければならない。冬芽は比較的大きいので、上空を見るとすぐ見つかった。袋を被った槍のように見える。
ホホノキの冬芽
丘の上の広場への入り口にカクレミノの樹がある。この果実を見ようと少し中へ入ってみた。ここはカクレミノの樹が光を遮っていて、いつも暗い。そのため写真も撮り難い。今日は時間が早かったせいか、上の方は光が当たっていた。そこにある果実を狙って写真を撮った。緑色の果実が8つぐらいかたまっている。
カクレミノの果実
ノコンキクがやっと見つかった。土手の上の方にあるため、冠毛が確認できないが、恐らくノコンガキクと思う。昨年までは、公園内では、どこを見てもノコンガキクを目にしたものだが、今年はやっと出会えた。今年は、どういう訳か、どこの公園でも下草を刈るのが早かった。そのため、軒並み今見られる花が刈られてしまったようだ。
*10月15日(土)、何故か、三ツ池公園にカメラを置き忘れ、紛失てしまった。そのため、旧いカメラで撮影し直したので、解像度が落ちてしまった。「ああ、せっかく撮影したのに」、悔やまれる。パークセンターか交番へ届いてくれればと願っているが・・・。
撮影:10月18日
記 平成28年10月18日(火)