公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ボントクタデを見る

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 山側の日陰に入ると、暑さが和らいできた。青いツユクサに目が入った。どういう訳か日陰の中のこの緑が鮮やかに見えてくる。ツユクサは早朝に開花して午後には萎むといわれている。1度調べて見たいと思っているが、まだ体験していない。
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 同じ日陰の崖下にホトトギスを見た。ホトトギスの仲間にもいろいろあるらしい。保育社の図鑑で調べると、11種類もある。このホトトギスはどれに当てはまるのだろうか。少し検索して見た。「花が黄色でない」ことから、上の3つが外れた。葉の基部の両耳は茎を取り巻いているが、合生していない。「葉の基部はつきぬきではない」を選ぶ。ここでまた1つが除かれる。「花は葉腋に13個束生するか、または・・・」を選ぶ。これで、また下の2つがのぞかれる。さらに検索を進め、「花は白色に紫斑がある…」を選ぶことになり、ヤマジホトトギスホトトギス2つに絞られた。最後は茎の毛を見ることになっている。茎の毛は上を向いているので、ホトトギスへ到達する。11種類あった中から1つに絞られた。これはホトトギスそのままでいいことになった。
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 ヒヨドリバナが咲いている。花は散房状の頭状花序になっている。1つの頭状花を見ると、数個の筒状花からなり、その筒状花の先は5つに割れている。更に1つの筒状花の花柱の先が2に分かれて伸びる。ヒヨドリバナの花を見た時、紐状に見えたものは、この花柱の先が2に分かれたものと分かって来た。
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 坂を上りきったところに作業場があり、休めるようになっている。上まで来ると、山へ入るところにシロヨメナが咲いている。昨年この花を見た時、シラヤマギクではないかと思った。目が慣れてくると、花弁が整っていることが分かって、シラヤマギクとは違うと理解できた。それにしてもヨメナの名前がつくことが不思議に思える。
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 シロヨメナ

 作業場のベンチに腰掛けて休んでいると、目の前に白色のタデが蔓延っていた。これはよく見るイヌタデとは違っている。最近、このタデを目にするようになった。ヤブタデ(ハナタデ)のようだ。昨年、下の水田にハナタデの標識があった記憶があったので、確認に降りてみた。しかし、今はその標識がなくなっていた。
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 ヤブタデ(ハナタデ)

 同じ場所にヤブタバコがあった。昨年は、下の沼の角に見ていたが、ここにあることは知らなかった。直ぐ傍にメハジキがある。背丈が高い。一部は花が咲き切っていたが、まだ花がよく見えるものもあった。葉はヨモギのように深く細裂し、唇形花の花をつけている。下唇の内面に見える赤紫色の模様が目を惹く。
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ヤブタバコ

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 メハジキ

 水田が広がる畦道へ入って行った。草むらにゲンノショウコがポツンと見えた。均整の取れた綺麗な花である。雄しべが10本見える。メシベの先は5つに割れているというが、かすかに知ることができた。
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 赤みを帯びたボントクタデがあり、名前が表示されていた。一見ミズヒキを思わせる姿をしている。これは始めて見るタデである。小花は各節に3個ぐらいつき、花序の先は曲線を描き下へ曲がっている。
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 ボントクタデ

撮影:102

  記  平成28107()