公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オギの小花

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 自然生態園に入って直ぐに目についたのはタイアザミである。道の右側の土手にいくつも咲いている。下の方の葉は大きく、また深く切れ込みがあり、先端は尖っている。秋に咲くアザミは、このタイアザミかノハラアザミになるという。この2つの違いは総苞の棘にあり、棘が反りかえればタイアザミで、斜めに伸びていればノハラアザミになる。このことは理屈では分かるが、実物を見て判断するとなると簡単にはいかない。
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 タイアザミ

 これはタイアザミと表示されている。総苞の棘を見ると確かに反り返っている様子が分かる。
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 タイアザミ

 コムラサキが赤紫色の果実をつけている。全体がヤブマメに絡まれているので、見える部分が少ない。果実を見ると、このコムラサキの果実は少ない。野鳥に食べられたのかもしれない。
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 ヤブマメに絡まれたコムラサキ

 ヤブマメの花が見えた。一寸した叢を見ると、ヤブマメの葉、果実が見つかる。今最盛期を迎えているようだ。マメ科の花で、蝶形花であることも改めて確認して見た。旗弁の先が青色になっているところがこの花の目印になる。
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 ヤブマメ

 池側を見ると、目の前にクサギがある。紅い萼の先に濃紺の果実がついている。萼は後ろへ反り返っている。こんなに反り返るとは気づいていなかった。改めてこの果実を見ていると、羽根つきの羽根の様に見えてきた。
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 キンミズヒキが咲いている。最近この花を見てきて、随分花期の長い花だと思えてきた。花を見ていると、一番上の花と次の花との間に蕾のようなものが幾つか見える。今まで蕾をよく見ていなかったので、面白い形をしていると思った。萼の縁に玉のついたような紐状のものが多数ある。これは一体何だろうかと調べて見ると、副萼片の変化したカギ状の刺であるという。成程と思った。
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 オギがある。これを見ると、オギ、ヨシ、ススキが頭に浮かんでくる。最近、違いが少し分かってきたが、やはり混乱する。昨年も此処で同じことを考えていた。ヨシの葉には白色の線模様がないので、2つとは区別しやすい。オギとススキの小花について昨年比べてみた。両方を一緒に比べると、オギの方が大きいことが明確になる。また、オギには毛があるが、ノギがない。
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  オギの小花

撮影:102
 
  記  平成28106()