オギの小花
10月16日(日)
自然生態園に入って直ぐに目についたのはタイアザミである。道の右側の土手にいくつも咲いている。下の方の葉は大きく、また深く切れ込みがあり、先端は尖っている。秋に咲くアザミは、このタイアザミかノハラアザミになるという。この2つの違いは総苞の棘にあり、棘が反りかえればタイアザミで、斜めに伸びていればノハラアザミになる。このことは理屈では分かるが、実物を見て判断するとなると簡単にはいかない。
タイアザミ
これはタイアザミと表示されている。総苞の棘を見ると確かに反り返っている様子が分かる。
タイアザミ
ヤブマメに絡まれたコムラサキ
ヤブマメの花が見えた。一寸した叢を見ると、ヤブマメの葉、果実が見つかる。今最盛期を迎えているようだ。マメ科の花で、蝶形花であることも改めて確認して見た。旗弁の先が青色になっているところがこの花の目印になる。
ヤブマメ
池側を見ると、目の前にクサギがある。紅い萼の先に濃紺の果実がついている。萼は後ろへ反り返っている。こんなに反り返るとは気づいていなかった。改めてこの果実を見ていると、羽根つきの羽根の様に見えてきた。
キンミズヒキが咲いている。最近この花を見てきて、随分花期の長い花だと思えてきた。花を見ていると、一番上の花と次の花との間に蕾のようなものが幾つか見える。今まで蕾をよく見ていなかったので、面白い形をしていると思った。萼の縁に玉のついたような紐状のものが多数ある。これは一体何だろうかと調べて見ると、副萼片の変化したカギ状の刺であるという。成程と思った。
オギがある。これを見ると、オギ、ヨシ、ススキが頭に浮かんでくる。最近、違いが少し分かってきたが、やはり混乱する。昨年も此処で同じことを考えていた。ヨシの葉には白色の線模様がないので、2つとは区別しやすい。オギとススキの小花について昨年比べてみた。両方を一緒に比べると、オギの方が大きいことが明確になる。また、オギには毛があるが、ノギがない。
オギの小花
撮影:10月2日
記 平成28年10月6日(木)