シロバナサクラタデ
10月15日(土)
草原を出て自然生態園へ向かった。左側に昔の自然が残されている。住宅地と隣り合わせた細い雑木林だが、近くの人には憩いの場所になっている。町の中の公園と違い、ごみが見られないのが自然の美しさをより強く感じさせる。川沿いに進むと、沼が見えてきた。自然の状態が保護されていて、田舎の風景が出現した錯覚を覚える。沼にはアメリカセンダングサやアキノウナギツカミなどの植物が隙間なく生えている。水がどこになるのか縁まで行かないと分からない。
沼:アメリカセンダングサとウナギツカミ
アメリカセンダングサがある。この光景を見ると、センダングサの仲間でもアメリカセンダングサは水気の多いところに生育していることが分かってくる。アメリカセンダングサは花の下の総苞が長く張り出しているので、ここを見れば、アメリカセンダングサと判断出来る。小花はほとんどが筒状花で、舌状花は見えない。資料等によると、黄色い舌状花があるというが、分解して見ないと分からないようだ。
このような湿地帯にはミゾソバが見えるものだが、ここは同じ仲間のアキノウナギツカミだけである。つる性の茎はアメリカセンダングサに絡みついている。つるが長く伸びている姿はミゾソバより勢いを感じる。アキノウナギツカミの葉の基部は心形からやじり形をしており、若干ヒルガオに似ている。つるに触ると逆棘があるため、痛みを感じる。花弁は5枚で、上の縁は赤紫色がかっている。
アキノウナギツカミ
自然生態園の入り口にやって来た。入口の前は一寸した湿地帯になっている。樹木が光を遮っているので、ここは何時も暗い。その暗い湿地に白色のタデが咲いている。シロバナサクラタデと長い名前が付けられている。写真に撮ると中々綺麗である。花弁の先は5つに分かれている。
シロバナサクラタデ
シロバナサクラタデの花
これから自然生態園へ入る。ここは日曜日と祝日しか開園されていないのが残念だ。都筑(昔は港北)の自然が残されており、貴重な環境である。昔見た田の畔の草花などがいまも残されている。
自然生態園:水田
自然生態園:池
撮影:10月2日
記 平成28年10月5日(水)