公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

神奈川公園 タンキリマメの花と果実

928日(水)
 
 蚊に刺されながら奮闘し、アキメヒシバの写真を撮り終えた。しかし、家へ帰って見直すと、写真の焦点が合っていなかった。もっと枚数を撮影しておけばと反省させられた。
 昨年この辺にタカサブロウを見かけた。タカサブロウは湿り気のある場所を好むといわれている。花はヒメジョオンに似ている。ヒメジョオンに似ている姿からは、この花がどうして湿り気のあるところを好むのか想像できない。1度調べて見たい。
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 タカサブロウ

 蚊の群がる草原を出て、園路へ出てきた。しかし、蚊が追いかけてくる。雨上りの陽気で、蚊も大発生したと思える。目の前にコムラサキが綺麗な果実をつけていた。紫色の玉がいくつもついている。山にはこの大形のムラサキシキブがある。ムラサキシキブの果実は落ちてしまうせいかコムラサキほど枝に残らない。
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コムラサキの果実:葉腋から離れっところから枝が出る

 脇にヤブランがあった。ここのヤブランは大きく、色が鮮明である。コムラサキの果実を見た後だったので、「ここにもコムラサキ・・・」と一瞬思った。それほどそっくりな紫色をしていた。花弁には外花皮片と内花皮片が3枚ずつあり、外花皮片の方がひと回り小さい。
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 中央の広い草原に出た。ここにはまだメヒシバが勢力を及ぼしていると思っていたが、予想が違っていた。既にカゼクサと交代してしまっているようだ。白色に見えるのは、すべてがカゼクサである。カゼクサの広場と言ってもいいくらいである。
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 カゼクサの広場

 集会所の脇にナンテンハギの樹が1本ある。ナンテンハギの樹のある公園へ行っては花の撮影をしていたが、なかなかいい写真が撮れなかった。それがこの7月、ここで、低いところに枝があったので、雄花、雌花を捉えることが出来た。今日は果実を捉えようと思っている。見ると、また偶然なことに、目の前に果実が下がっていた。
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 ナンテンハギの果実

 アオギリの樹の近くにネズミノオがある。今年も見ることができるだろうかと足を進めた。植え込みの中は大分刈られたが、道端に1株が残されていた。線状に伸びる花茎にびっしりと小花がついている。誰が名付けたか、この姿をネズミの尾に見立てたのだろう。アップ写真を見ると、花が咲いていた。ブラシ状の雌しべ、葯のついた雄しべが見える。
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ネズミノオ

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 ネズミノオ:花が咲いている

 直ぐ向かい側の植込みにはツユクサが綺麗に咲いていた。薄らと水気を帯びて咲く青い花は魅力的である。そのツユクサの傍に黄色い花が見えた。マメ科タンキリマメである。花を見ていると、直ぐ傍に果実が見つかった。花が終わりの時期に来ていたことに気が付いた。もう少し遅かったら、花が終わっていたかもしれない。今日は運よく、花と果実を捉えることが出来た。
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撮影:921
 
  記 平成28923()