公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

このタデはイヌタデになるか

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 前回来たときは、ここの下草がすっかり刈られて、何も調べることが出来なかった。今いろいろな下草が復活してきている姿を見て、ほっとしている。
 ここの西側の大部分は、メヒシバで占められている。メヒシバは今最盛期を迎えているようだ。今日はこの中にアキメヒシバはないだろうかと探しに来た。今まで、この一角では見つけていない。アキメヒシバはメヒシバより幾分背丈が低く、小花が小さい。また、丸みがある。このイメージを念頭に探してみたが、中々見つからなかった。
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 メヒシバが優先する草原

 この一角に面する道を進むと、ポツンとヒメジョオンがあり、花をつけていた。夏ごろは、ここの一帯はヒメジョオンが大部分を占めていたが、今ではその位置がメヒシバやカゼクサに替わっている。
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 エノコログサも幾株かあった。穂が長く、やや大型に見えたので、アキエノコロかと思い葉を撫でてみた。しかし、毛の感触がなく、普通のエノコログサであった。中々見極めが難しいことを実感した。
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 大部分を占めるメヒシバの中に、島の様にカゼクサが点在している。カゼクサの一株は大きい。長い葉、長い花序を出し、花火のような花をつけている。これから勢いを増し、メヒシバを負かすと予想される。
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 点在するカゼクサ

 カゼクサを見ていると、ダデが見えた。このタデはイヌタデだろうか。タデにもいろいろあるので簡単に判断できない。葉の中央に黒色の斑紋がある。ハルタデやハナタデには黒色の斑点があると書かれた資料が多いが、イヌタデの葉には黒い斑紋があると明記してある資料は少ない。資料⒈には「通常黒い斑紋がでます」と明記されていた。筒状の葉鞘、その縁にある毛の長さ等を考えると、やはり、イヌタデになってきそうだ。
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イヌタデの花序

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 イヌタデの葉鞘

  東の方へ行くと、急にメヒシバが少なくなり、イヌビエが現れてきた。イヌビエは青々として、元気がいい。ここはメヒシバとイヌビエが住み分けをしていると思える。イヌビエの写真を見ると、ブラシ状の雌しべ、葯が確認できた。
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イヌビエ

撮影:921
 
  記 平成28921()