メヒシバについて
9月24日(土))
台風16号がやっと去ってくれた。この間、雨、雨の連続で、写真撮影などできない日が続いた。今日も、まだはっきりしない。空は曇っているが、近くの神奈川公園へ出かけてみた。
刈られた下草が復活してきた。根こそぎ掘り出さたのではないので、秋の草たちが芽生え、穂を出している。目に入って来たのはメヒシバの大群である。あっちもこっちもメヒシバだらけのように見える。
メヒシバについておさらいをする意味で詳細を調べて見た。
背丈:50㎝ 小穂の長さ:14㎝ 小花:長さ3㎜、幅1.5㎜
上の方の葉:長さ11㎝ 下の方の葉:長さ22㎝、幅1.5㎝
葉の基は縮れている
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夏場に見ていたメヒシバは灰白色で、毛深く、上へ伸びというよりは、横へ広がっていた。茎の下からは地上を這う茎が伸び、節からは根を伸ばし、新しい個体が生まれていた。
今、目の前に見るメヒシバは、多数の個体が犇めいている。花茎は細く上へ伸び、長い花序を伸ばしている。色は、灰白色よりやや緑色っぽい。葉は下の方が長く、付け根の葉鞘、鞘口の毛も下の葉の方が顕著えある。上の方の葉の付け根には、毛が見えないものもある。小花は平たく、中央に1本の脈が見える。
葉の表:毛無し
葉の裏:毛無し
葉鞘:毛有り 鞘口:毛有り
小穂:長さ3㎜、幅1.5㎜
チヂミザサを見かけるのは、普通薄暗い日陰であるが、メヒシバの大群の一画に見ることが出来た。日陰で見るものは個体数が多く、背丈も高い。また、剛毛の姿を見ると、近寄りがたい。ここのチヂミザサは幾分背丈が低い。しかし、剛毛は変わりない。小花を拡大して見た。小花は数個ずつ互生するようについている。小花から出る角のように長いノギ(剛毛)が目立つ。
チヂミザサ
チヂミザサの小花
メヒジバの大群のヘリ近くになると、オニタビラコが見える。オニタビラコは、繁殖力が強く、色々な所に見られるが、ここでは、メヒシバの勢いには勝てないようだ。オニタビラコを撮影しようとすると、シジミチョウが舞って来て止まった。逃げられないうちに撮影した。調べるとヤマトシジミのようだ。
撮影:9月21日
記 平成28年9月21日(水)