公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

中学校の体育祭

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 このところ太陽を見る日がない。今朝も雨こそ降っていないが、全天が雲で覆われている。天気予報では、お昼頃から雨が降ると言っている。このような不順な天気だが、今日は近くの中学校で、開始時刻を1時間遅らして体育祭が行われることになっている。
 10時近く、中学校へ行ってみると、既に多くの人が見学に訪れていた。受付を済まし、グランドへ向かった。グランドは校舎の建っている位置から一段低いところにある。南側には数段のスタンドがあり、ここから一般の人が見学できる仕組みになっている。
 「入場行進をはじめます、生徒の皆さんは準備してください」とアナウンスがあった。司会・進行は生徒が行っている。アナウンスの後、見学席にいた生徒が立ち上がった。吹奏楽部の生徒が行進曲の演奏をはじめ、全員の生徒が本部前へ進んできた。最近の生徒は背が高く、スラーッとしている。背中が伸ばされ、真っすぐ立った姿は、昔の人から見ると、日本人離れしているように見える。
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 開会式風景

 聖火が入って来た。発煙筒を聖火に見立てたものである。聖火台は階段を上がったところにある。聖火を持った生徒が、本部前を通り階段を上って行った。いよいよ点火される。会場を埋めた人の目が聖火台に注目された。少し間をおいて、聖火が点火された。聖火台の中から赤いものが頭を持ち上げてきた。これも聖火を模したものである。もくもくと盛り上がってきた。
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 燃え上がった聖火

 ラジオ体操が始まる。懐かしい音楽が聞こえてくる。半世紀以上続けられている体操である。この体操を考えた時、これほど国民に愛され継承されることを想像しただろうか。名曲であり、素晴らしい体操である。会場にいる人も心とからだが動かされている。
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ラジオ体操
 
 1年生の100m競争から競技が始まった。この中学校の校庭は町の中では広い方であるで、1200mのトラックが取れる。ゴールは本部前である。「バーン」とスターターのピストルの音が響いた。生徒が走ってくる。コーナーの内側では各色の応援団が旗を持ち応援している。見学席からは歓声が沸き、体育大会が盛り上がってきた。女生徒の後、男子生徒が競った。
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100m競争

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100m競争

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 ゴール
 
 本部前に沢山の女生徒が集まってきた。プログラムを見ると800m走である。生徒でも普段このような距離を走ることは余りないと思う。ペース配分が大事だ。先頭の方を走る人は疲れを知らないように足が運んでいる。1人が伴走者の先生に付き添われて最後尾を走ったが、全員完走した。
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 800m走

 フィールドにハードルが準備されている。手が足りないようで、先生が生徒と一緒になって運んでいる。競技は1年生から始まるようだ。スタートすると、ウサギの様にピョンピョンと飛んでいく。リズム感が必要になってくる。途中リズムを崩した生徒は足をハードルに引っ掛けている。「怪我をしなければいいが」と思っていると、外れたハードルは木製でなく、ウレタンのようだ。「こういうハードルもあるのか」と用具の変わりように吃驚した。
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 ハードル競技

 男子の長距離走1500mが始まった。1周が200mだから7周半することになる。かなり厳しい競技である。この競技に出る生徒の中には自信のある生徒もいることと思う。「この速さでいいのだろうか」と思える速さで進みだした。1周、2周とペースは変わらない。「流石に若い」と感動させられた。
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 1500m走

 東の空が暗くなっている。全体が少し暗くなってきた気がした。降ってこなければいいがと思った。
 2年生、3年生の100m走が始まった。1年生と比べると、個人差が感じられる。特に男子は著しい。からだが大きく、がっちりした人は断然早い。余裕をもって飛び込んでくる生徒もいる。女子は、2年生、3年生ともほとんど同じようだ。これはからだの成長の度合いによるのかもしれない。
 グランドに2つの大太鼓が出され、賑やかなパッピ姿の生徒が現れた。2年生のソーラン節の演技である。今では、体育大会の名物演技となっている。この影響は同じ学区の小学校へも波及している。勇ましリズムに乗って演技が始まった。大太鼓の音がグランドに大きく響いている。
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大太鼓

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 ソーラン節の演技

 「雨が・・・」の声が聞えた。テント内に入っていると、何とも感じなかったが、外を見ると、傘が開かれている。「降り出したか」と思った。
 学級対抗リレーが始まった。各学級から選抜されてきたので、選手は走りには自信がありそうだ。競技は1年生から始まった。先日のオリンピックでは、男子400mリレーで銅メダルと、快挙を遂げたことは記憶に新しい。その時有名になった下からのバトンタッチが行われるかと思ったが、その場面は見られなかった。2,3のチームにバトンを落とした学級があったが、やはり致命傷になっていた。
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 学級対抗リレー

 急に雨足が強くなってて、テントの端から雨水が流れ出した。「これはえらいことになった」と思った。グランドにいる生徒は皆濡れている。このままだと、ずぶ濡れになってしまう。午前中の種目はあと1種目が残されている。雨はやみそうもない。
 3年生による表現活動発表である。この雨の中での演技は気の毒だ。しかし、生徒は頑張っている。音楽に合わせ、自分たちで振付を考えたようだ。どの学級も同じようなものだったが、現代風の演技という印象を受けた。最後に全員が揃って行った演技は、美しく、素晴らしかった。演技を終え、本部前へ集合した時には、「やったぁ」という達成感が感じられた。貴重な思い出に残ったことと思える。見ている方も感動した。
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 3年生による表現活動発表

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 3年生による表現活動発表

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 3年生による表現活動発表

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演技を終えた後の集合風景

撮影:924

  記  平成28924()