公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ムラサキエノコロを見る

918日(日)
 
  緑が復活した下草の中へ入った。いろいろなものが犇いている。花がないので、11つの名前を知ることは容易ではない。
 まず、見慣れたロゼットをした葉があった。深く刻まれた葉の形からすると、タンポポを思い出すが、断定が出来ない。よく似ているものに、ノゲシオニタビラコナズナなどがある。どこがどういう風に違うのだろうか。
 葉には深い切れ込みが入っている。棘のようなものは見えない。切れ込みの入った1枚の葉を見ると、頂部のものが一番大きく、矢尻の形で、先端は鈍に尖っている。その下は、翼のような葉で、根元へ行くにつれ小さくなっている。中央を走る主脈は紫色がかっている。このような特徴から考えると、このロゼットは一般的なセイヨウタンポポの気がする。
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 セイヨウタンポポのロゼット

 このロゼトもよく目にする。これからは頻繁に見えるようになる。ハルジオンかヒメジョオンか、見極めが難しい。「ハルジオンの葉には柄がなく、ヒメジョオンには柄がない」と説明があるが、実際に見分けようとすると、迷う場面が多い。これは柄がないので、ハルジオンになると思う。
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 ハルジオン

 タンポポが咲いている。ごく普通のセイヨウタンポポである。この花を見た時、一瞬戸惑いがあった。「この花はタンポポかな」と思わせた。タンポポの名で頭に閃くのは1株からたくさんの花が出ているイメージである。ところがこれは、2本、しかも細くか弱く見える。花が終える時期には花茎が伸び、ひょろひょろとしてくるのは分かるが、これはそういう時期ではなさそうだ。タンポポとは別のブタナとも思ったが、ブタナの花茎はもっと長い。よく調べると、やはりセイヨウタンポポでよさそうだ。
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 これにはまだ花が出ていないが、カルカヤの仲間であることは分かる。しかし、その先のメカルカヤ、オカルカヤ、メリケンカルカヤなどのどれかが分からない。この植物は最近彼方此方で目にするようになった。2年ぐらい前から公園の脇の道路に侵入が見られたが、今日まで、公園内へ侵入した形跡がなかった。繁殖力の強い植物らしい。
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?カルカヤ

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 ?カルカヤ

 これは穂の毛が紫色をしているので、ムラサキエノコロかも知れない。エノコログサが出てきたと気付いた時は、大抵が穂の毛が緑色の普通のエノコログサで、そのうち大きなエノコログサガ現れてくる。エノコログサが大繁茂する頃にはアキエノコロも混生し始めている。暫くして、多くのエノコログサガ衰え始めると、目に付くエノコログサの毛の色が変わっている。ムラサキ色や金色になっている。はじめは、エノコログサガ成長していくと、毛の色が変わると思っていた。しかし、このことは間違いで、別種と分かってきた。
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ムラサキエノコロ

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 ムラサキエノコロの穂

撮影:914
 
  記  平成28915()