ダイコンソウとコヤブタバコが分かった
9月12日(月)
以前、瓜久保休憩所からカッパ池へ向かう途中に黄色い花があった。その時はあまり関心がなかったせいか、撮影を怠っていた。そのため、あの黄色い花は何という名前だったか分からなくなってしまった。ところが、このところその花と思える先に球形の果実がつき始めた。それからこの花の名前は何というのだか調べ始めた。「黄色い花だったらしい、球形の果実、葉は複葉」ぐらいの手掛かりしかなく、ここ1か月ぐらい調べ続けてきたが、解決に至らなかった。
「果実の下の方に黄色い部分が残っていること、黄色い花だったらしい」ことを手掛かりに
資料1で調べると、ダイコンソウという名前が挙がってきた。球形の果実が似ている。そこで今度は「ダイコンソウ」で検索した。
資料2の写真を見ていくと、そっくりである。果実の先が「S」に曲がるというので確認すると、その通りである。また、反り返った萼も似ている。ここまで来ると探していた名前は「ダイコンソウ」に違いないと思えてきた。見つけた初期の段階で「色々な部分の写真を撮っておけば、調べやすかったのに」と思った。
ダイコンソウ
ダイコンソウ:果実の先が「S」に曲がる
ダイコンソウの葉
長いこと考えていた課題が1つ解決した。しかし、もう1つの課題がある。もみじ休憩所へ入ったところで見つけたものである。大きな葉、つぼんだような花の形からヤブタバコと名前を付けていたが、そのうち違うのではないかと疑問が湧いてきた。
・花は分かれた枝の先に付く
・花の付け根に多数の苞葉のようなものがある
・花の直径が1.3cm
この3点を見ると、ヤブタバコとするには疑問を感じた。そこで、調べていくとガンクビソウの名前が挙がってきた。
ガンクビソウの説明を見ていると、似ているがどことなく違っている。ガンクビソウの名前は、花の形がキセルの先にタバコの刻みが付いているようにも見えることから付いた名前とある(資料1)。しかし、写真を見ても、キセルのイメージが湧いてこない。さらに、花の下にある苞葉の数が少ない(資料3)。
ガンクビソウの下にコヤブタバコが挙げられていたので、そこを見た。「頭花は直径1.5~1.8cm。頭花の基部には長さ2~5cmの線状披針形の苞葉が多数つく」との説明がある。頭花の直径は説明より幾分小さいが、苞葉の数は一致する。緑白色の頭花も一致しそうだ。ヤブタバコと思っていたのはコヤブタバコになるようだ。
コヤブタバコ
コヤブタバコ
撮影:8月17日、9月1日
記 平成28年9月8日(木)