ノハラアザミとタイアザミ
9月5日(月)
畦道はカゼクサ、シマスズメノヒエ、ジュズダマ、ススキなどが密生しており、足が踏み込みにくくなっている。この姿を見ると、「よくも茂るなぁ」と思えてくる。目線を膝に落としてみると、まるでジャングルである。その中で一際大きな株をつくっているのはカゼクサである。濃い緑色の細い葉が長い。計測して見ると、長さが80㎝で、幅が1㎝ある。細長い訳である。そのカゼクサから穂が出て来た。穂だけを見ると、コスズメガヤを二回りほど大きくしたようである。
カゼクサ
カゼクサの花序
花火のような花が見える。先日も見ていたが名前に確信がなかった。テンツキかと思っていたが、小穂の形がテンツキより丸みがあった。詳細を知ろうと写真を見たが、その写真では知ることが出来なかった。今日は焦点の合ったアップ写真を撮った。やはりテンツキだはないようだ。テンツキ属を見ていくと、その中に写真によく似ているものがあった。名前を見ると「ヒデリコ」となっていた。小穂はテンツキのように細長くはなく、丸みがある。ヒデリコに限りなく似ているが、1点緑色の果実らしきものがあるのが気になる。
ヒデリコ?
水路沿いにアザミがある。ここのアザミを見ていると2種類あるように見えて仕方がない。秋に咲くアザミはノハラアザミ、タイアザミが多いらしいので、この2つもどれかになるのではないかと思う。。
試料1
タイアザミか?
試料2
ノハラアザミ
アザミを見分けるには花の下の総苞の棘のつくりを見ればいいと言われている。この棘が斜めに伸びていればノハラアザミで、外側へ反り返っていればタイアザミだという。実際に見ると、何方も同じようだが、どことなく違っている。資料1によると、タイアザミの方が棘が多く開出していていると説明されている。このことを参考にすると、試料⒈の方は棘が密で、長いことからタイアザミではないかと思われる。しかし、棘が反っていない点が気になる。試料2はノハラアザミではないだろうか。同じことを8月23日(火)でも試みているが、まだ確信が持てない。
撮影:9月1日
記 平成28年9月3日(土)