横倒しになっていたものは、1つがトダシバでもう1つはカゼクサだった。
8月28日(日)
ケヤキの林床にススキかトダシバか決めかねている草がある。先日1度調べたが、気になり再度調べに出かけた。先日は暑かったが、今日もまったく同じである。直射日光が照り付け、暑いだけでなく、眩しく、細かいところがよく見えない。カメラに収めようとしても、液晶が見にくい。数枚とり、日陰に入り確認することの繰り返しになった。
試料は先日から横倒しになっている。その中のものの葉を見ると、中央に白色の線模様が入っているものと、不明なものがある。
試料
線模様が不明なものを見ていくと、上部に短い葉が出ていろものがあった。この茎の先を見ていくと、穂が出ていたので、その穂からトダシバと分かった。念のために葉の写真を撮り、詳細を確認すると、表面に上へ向いた伏毛が見える。裏側の毛の存在は分かり難い。長いもの葉は、長さが60㎝、幅1.5㎝あり、一般の資料の説明よりより長かった。株の根元を見ると、茎は細く、一番下の葉鞘には毛がないようだが、一段上を見ると毛が認められた。
トダシバ:穂が出ている
トダシバの葉の表:上へ向いた伏毛
トダシバの葉の裏: 葉の裏
横倒しになっている中に1本だけ穂が出かかっているのが見えた。見たところススキでも、トダシバでもなく、カゼクサのような気がする。葉の長さが65㎝、幅が1.2㎝ある。余り長いので、資料を当ってみた。牧野新日本植物図鑑では、カゼクサの葉の長さは約20~30㎝となっている。試料は余りにも長すぎると思える。葉の両面は毛が無い。葉の基部、鞘口に毛がある。茎の基部を見ると、扁平で毛が無い。
、カゼクサ?:穂が出ている
カゼクサ?:葉の表
カゼクサ?:葉の裏
カゼクサ?: 葉鞘
カゼクサ?の茎の基部:扁平で毛が無い
中央の白色の線模様が不明なものの1つはトダシバで、もう1つがカゼクサらしいと分かってきた。分からないのがもう1つある。これは基部から葉から長い葉が出ている。また、その葉は上の方で、白線模様が消えている。一見、ススキを思わせる。株の基部を見ると、毛がある。ススキについて調べると、ススキは株の基部に毛が無いという。ススキでないとすると、何になるのだろうか。ここにはトダシバが入り組んでいる。トダシバの株の基部には毛があるので、若しかしたら、トダシバの茎と間違えたのだろうか。
株の基部(ススキキ?):毛がある
撮影:8月21日
記 平成28年8月22日(月)