ノコンギクが咲く
8月27日(土)
沼から細い水路が出ている。水が流れているかどうかは、上からは分からない。その水路へ向かった斜面にツルボがとびとび見える。水路の反対側にはキンミズヒキが黄色い花をつけている。右へ曲がったら、コムラサキが緑色の果実をつけていた。出口は直ぐ目の前である。
外へ向かおうとすると、作業場へ向かう斜面に1頭のチョウが舞ってきた。止まりそうなので、待っていると、翅を羽ばたき、舞い上がってしまった。動いていると写真に撮れない。止まるのを何度か待った。チョウは止まると直ぐ翅を閉じてしまう。翅を広げているのは飛んでいるときだけである。何とかならないものかと、舞う蝶の動きを見ていた。舞い降りた瞬間は翅が開いている。この瞬間を捉えようと試みた。何とか1枚だけ撮影できた。写真を見ながら、名前を検索すると、ジャコウアゲハの名前が出てきた。翅の尾の斑紋に特徴がある。
斜面一帯にはキツネノマゴが花をつけている。もう何度も写真に撮っているが、記録に残すために写真に収めた。このキツネノマゴも、花が咲けばその存在が分かるが、それ以前の姿を捉えることは難しい。
キツネノマゴ
きざはし池の垣根沿いに白色の花が見えた。昨年の経験からノコンギクであろうと思った。ここへ来る前に、ユウガギクを見ている。「ノコンギクとユウガギクはどこが違うのだろうか」この課題は何年も前から持ち続けている。「舌状花、筒状花の冠毛を見れば違いが分かる」というので、見つけると試みるようにしている。この花の冠毛の有無は昨年確認している。再度見ると、間違いなくある。今年咲いたこの花もノコンギクでよさそうだ。
ノコンギク:長い冠毛がある
楕円形の大柄な葉をしたシオデがあった。先日は、小花が球形に集まった雌花の姿を捉えた。それがいまは果実に変わっている。全体が先日見た球形のまま残されている。以前にも果実を見たことがあるが、その時は、殆どが落下していて全体が球形には見えなかった。
シオデの果実
今日の観察を終え、バス停へ来ると、横に紫色の大型の花が見つかった。クズの花である。「もうクズが咲いたかぁ」と秋の気配を強く感じた。バスに乗るために、カメラ等をリュックにしまい込んでしまったので、慌ててカメラを取り出し撮影した。撮影が終わると、直ぐにバスが来た。まごまごしていると、乗り遅れるところだった。
クズの花
撮影:8月17日
記 平成28年8月21日(日)