公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

オトコエシが咲く

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 古民家へ足を向けた時、藪にツルボが沢山咲いているのに気が付いた。ここへ来るまでは1本見つけては写真を撮っていたが、この光景を見ると、その必要がなかった思いがした。ここは今日見た中で数が一番多い。数があると、やはり見応えがある。
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 ヤブマオはよく目にするが、メヤブマオを見る機会は少ない。ここにメヤブマオがある。葉の形を見ると、メヤブマオは縦幅が狭まり、中央の裂けた部分が長く伸びている。特徴のある形をしている。何方も枝の上の方に雌花の花序、下部に雄花の花序をつけるというが、小花がごちゃごちゃしていて、分かり難いので、まだ確認していない。
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 メヤブマオ

 薮にどんなものが見えるか見ていると、上からがさがさと何かが落ちてきた。目の前に落ちたので、何が落ちたのか拾い上げてみた。葉があり、果実がついている。葉は堅めで、鋸歯がある。見たところ、シラカシかアラカシではないかと思えた。葉の裏は灰色っぽい。ウラシラカシなのだろうか。シラカシ、アラカシ、ウラジロガシの幹はいずれも割れ目がないので、近くに幹を探した。ところが見えるのはコナラのような幹ばかりで、割目のない幹は視野に入ってこなかった。「コナラなのか」と思い、もう一度試料を見直してみた。葉の形が前から気になっていたが、コナラに見えないこともない。「ただコナラの葉はこんなにか堅たいだろうか」と疑問が残る。
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 コナラ?、シラカシ

 古民家の裏庭にキンミズヒキが何本も咲いていた。今日は色々な所で見てきているが、まだ蕾も多いので、これからがキンミズヒキの花の最盛期くるようだ。
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 ギボウシが咲いていた。ギボウシの花は一日花と言われ、一日で萎れてしまうという。花は下から上へと咲いてくるというので、このギボウシは咲き始めてから何日も経っていることが分かる。
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 先日、この裏庭でオミナエシを見ている。これはオトコエシではないだろうか。花は白いが、オミナエシの花によく似ている。花弁は、先が分かれているので、5枚に見える。沼を挟んだ向こう側には先日見たオミナエシがある。今日は、オトコエシ、オミナエシの両方を同時に見ることが出来た。
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オトコエシ

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 沼にハンゲショウがある。6月には、葉が白く色づき、太陽の日を受けて綺麗に輝いていた。白色の葉の色が消えると、もうあの輝きはなくなっている。いまは、注意しないと「ここにハンゲショウがある」とその存在に気が付かない。
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 正面にクサギが現れた。ここには3本ぐらいある。いずれも白色の花をつけている。円筒の赤褐色と突き出た長い雄しべ、雌しべが目に付く。
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 クサギやリョウブの向かい側にキンミズヒキなどがあるが、それに混じてコマツナギがあった。コマツナギマメ科の花で蝶形花をしているというので、旗弁、翼弁、竜骨弁の5枚の花弁を確認した。
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 蝶形花:旗弁、翼弁、竜骨弁が確認できる

撮影:817
 
  記  平成28820()