クリとクヌギの葉
8月19日(金)
里の広場へ入ったところにクリの樹がある。果実が出来ているかと見たが、葉が沢山あり、暗くて確認できなかった。先日、クリの葉とクヌギの葉にどの様な違いがあるか調べたことがある。それによると、葉の鋸歯に違いがあることが分かった。クヌギの鋸歯は葉緑素がなく、白色で長い。一方クリの葉の鋸歯は葉緑素があるので、緑色で短い。このことを念頭にクリの葉を見た。葉は高いところにあるので、望遠写真での判定になる。写真は鮮明でないが、クリの鋸歯は葉と同じ色をしている。従って葉緑素があることが分かる。そこで、比較のために、以前撮影したクヌギの葉を見直してみた。クヌギの葉の鋸歯は確かに白色である。クリとクヌギの葉の違いが少しわかったような気になった。
クリの葉:鋸歯が緑色で短い
クヌギの葉:鋸歯が白色で長い
この奥にアカメガシワがある。今は果実の成就期になっている。この果実から紐のようなものが沢山出ていたので、先日は、雄花に見えてしまった。変だと思ったので調べると、この果実には棘状の突起があることが分かった。写真には棘状の突起と球状の黒色を帯びたものが見える。球状の黒色を帯びたものは棘状の突起で包まれていた中から出てきたものである。これが果実になるようだ。
アカメガシワの果実
里の広場にはエンジュの樹がある。今近くの公園では花が沢山咲いているので、ここの樹はどうだろうかと見ると、花は殆ど見えない。エンジュの樹の下には花弁の残骸が散らばっていた。状況から見ると、花はすでに終わったようである。
エンジュの樹
エンジュの近くにハナズオウの樹がる。花時は赤と白の花を咲かせた。この紅白は鮮明で、実に綺麗であった。今は果実が出来ている。この果実は房になっていて、房の中に種子が見える。この姿を見ると、ハナズオウが確かにマメ科の仲間であると分かる。
ハナズオウの果実
遊歩道へ出ると、池沿いにサクラの樹が並木として植えられている。花時は見事な美しさである。今は花がないので、サクラの樹を通して、奥のシダレヤナギが望まれる。水面近く垂れさがったシダレヤナギの葉の景観は、ここの夏の風物になっている。
シダレヤナギ
この先にあるリョウブの樹を見ようと進んだ。途中、イチョウの樹のところから、再びシダレヤナギの景観を見た。やはりきれいに映る。ふと、イチョウの樹の周りを見た時、イヌタデの花の存在に気が付いた。珍しい花ではないが、「タデが咲く時期になったか」との思いがした。
池の畔に1本のリョウブの樹がある。池と反対側の丘の上にも、何本かのリョウブの樹がある、そのため、この辺はリョウブがよく観察できる。いまは、花は終わり、果実期に入っている。この果実はこれから長い間樹にぶら下がっている。何時落ちるかと見ていても一向に落ちない。花時さえ、果実を見るときがる。
リョウブ
撮影:8月10日
記 平成28年8月15日(月)