公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ヘクソカズラの果実はこんなにきれいだったか

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 藪から出ると直射日光に照り付けられたので、思わずサクラの木陰に入った。それでも今日は暑い。木陰の中から、いま通って来たパークセンターの方を見た。水を満たした下ノ池が涼を呼び、水と緑の景色を見ていると、暑さが幾分和らいだ。
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 木陰の中から、パークセンターの方を見る

 茶店の前にハゼノキがある。何時も此処を通る時は、この樹を意識して通るのだが、今日は、ヤマザクラを見ていて、ハゼノキをすっかり忘れていた。ハゼノキの下を通った時、「あれっ、これは何の樹だろう」と思ってしまった。周りを見て勘違いに気付き、ハゼノキと認めた。ハゼノキは花が小さく、綺麗に撮影できたことがないが、果実の写真はまあまあ写っている。
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 ハゼノキの果実

 水際にミソハギが咲きそろっている。ポツンポツンと咲き始めた光景は見てきたが、花数が多くなった水際の群落の光景は絵になる。ミソハギの更に水際には、ヒメガマが顔を出している。
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 下ノ池と中ノ池の境の堤にミヤギノハギがある。昨年はこのミヤギノハギからいろいろなことを学んだ。前回来たときには花をつけ始めていた。未だ花数が少ないが、昨年調べたことを確認した。翼弁に挟まれた竜骨弁が長く伸びている。この花の形がミヤギノハギの特徴になっている。
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 ミヤギノハギ:翼弁に挟まれた竜骨弁が長く伸びている

 中の池を見ながら進んで行くと、右の崖にカニクサが見えた。「カニクサの花は、こんな花だったかなぁ」と思った。見ると、オニドコロにそっくりである。そこで、つるをよく見て花から辿って行った。すると、花はカニクサとは別物と分かった。やはり花はオニドコロのつるから出ていた。よく分かっていないと、「こんなことも経験するのだ」と思った。カニクサは胞子で増えるので、花を咲かせない。
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 カニクサとオニドコロ

 この緑色の果実は何だろうか。果実は丸く、艶がある。花があれは手掛かりが増えるのが、花がない。葉の形、対生のつき方からヘクソカズラを思いついた。何時も見るヘクソカズラの果実はこんなに綺麗な緑色をしていなかったので、ごまかされたような気がした。
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撮影:810

  記  平成28815()