公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ススキとトダシバの比較

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 76日、横倒しになったものを見た時、葉の中央に白色の線模様が見られないが、ススキに近いので、とりあえずススキにしておいた。しかし、確信がなかったので、再び調べた。見たところ、1か月経ったが大きな変化が見られなかった。葉の中央に白色の線模様が入ったススキの葉が入り組み、さらにそこにトダシバが入り込んでいるので区別するのが難しい。
試料
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 トダシバは、葉が茎の上の方にもあるが、ススキは上の方にない。従って、よく見るとトダシバとススキは区別がつきそうな気がする。しかし、トダシバの葉の中にも長いものがある。計測すると、長さが60㎝、幅が1.5㎝もあった。トダシバが穂を出す前は、背丈が低くても、葉が長いので、ススキと紛らわしい。
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トダシバ

 ススキの葉に見られる白色の線模様は葉の先の方へ来ると消えている。若しかしたら、「若いススキの葉には白色の線模様はないのではないか」と思ったりした。下の方の葉鞘を見ると毛が沢山ある。「ススキの葉鞘には毛が無く、トダシバだと毛が沢山ある」というので、「これはススキとは違うのでは」と思えてくる。
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 株の葉鞘委には毛がある

ススキとトダシバの葉の比較

 
ススキ
トダシバ
白線模様が目立つ
灰緑色の線模様
 
毛は目立たない
上へ向かう毛がある
 
細かい鋸歯が目立つ
鋸歯がなく、疎らに毛がある
上へ向かう毛がある
毛は目立たない
 
中肋の凸が顕著
中肋の凸が顕著でない


ススキ
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葉の表

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葉の裏

トダシバ
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葉の表

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 試料の長い葉は穂をつけてくれるのだろうか。炎天下では、デジカメの焦点合わせが難しい。写真を撮って、日陰へ行き確認する。この動作を何度も繰り返したが、その度毎に試料が変わってしまった。
 
撮影:810

  記  平成28812()