公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

これはツリガネニンジンらしい

89()
 
 イヌムギに似たものが現れてきた。穂がしなやかに垂れさがっているところ、ノギの様子などからイヌムギでなく、スズメノチャヒキと分かる。「耕地や荒れ地に生育し、散生またはやや群生する」というが、そう頻繁に目にすることがない。舞岡公園へは何度も足を運んでいるが、始めて見たような気がする。ノギの長いところが特徴になる。
イメージ 1
スズメノチャヒキ

イメージ 2
スズメノチャヒキ
 
 瓜久保休憩所は遊歩道に面し、板の間があり、一軒の家を思わせる。時々、横になり、疲れを癒している光景もある。ここからキリの梢の下を通り、ハンノキを見て坂を上ると、小さなカッパ池が見える。底が干からびて、何にもなかったところに今はヨシが大繁殖している。
イメージ 3
 ヨシ

 カッパ池の奥の広場にはイチゴツナギやギシギシが沢山見えたが、今は植物相が変わり、キツネノマゴが見え始めた。「花があるかなぁ」と探すと、ポツンと咲いていた。遠くからはこの花がキツネノマゴとは分かり難い。1株にはたった1輪の花しかない。この小さな花の写真も撮り難かった。
イメージ 4
カッパ池の奥の広場

イメージ 5
 キツネノマゴ

 イヌシデ、ソシンロウバイが見える道に出てきた。今は花がなく、沢山の緑に覆われている。ここでは、何時もイヌシデを見る。イヌシデとアカシデの違いが分かり始めてきたので、「果苞の基部が3裂しない」点を確認した。今回は確かに3裂していない写真が撮れた。
イメージ 6
 イヌシデの果実

 瓜久保休憩所を出て、バス停へ向かった。ここを通る時は時刻が遅くなるので、いつも薄暗くなっている。瓜久保休憩所を出たところに大きなクサギの樹がある。見ると花が咲き始めていた。赤紫色がかった円筒花で、先が5つに分かれている。中を見ると、葯をつけた4本の雄しべが見え、先が緑がかった雌しべらしきものが見える。
イメージ 7

イメージ 8
 クサギの花

 葉が5枚輪生しているものが見つかった。花や蕾がない。思い付くのはツリガネニンジンである。しかし、ツリガネニンジンの葉を正確に覚えていない。調べると、上部と下部では輪生する葉の数も違うらしい。5枚輪生する例も挙げられていた。すると、これはツリガネニンジンになりそうだ。花が咲くのが待ち遠しい。
イメージ 9

撮影:728

  記 平成2888()