公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

サトキマダラヒカゲが止まった

86日(土)
 
 ヒヨドリバナを見ていると、茶褐色をしたチョウが舞って来て止まった。写真を撮ろうとすると、気配を感じたのか、逃げ出してしまった。動かず見ていると、直ぐ傍に再び止まってくれた。やや遠距離だが撮影して見た。特徴が分かりそうである。目のような斑紋を手掛かりに検索すると、サトキマダラヒカゲの名前が出てきた。サトキマダラヒカゲが何を表しているのか分からないので、調べると、「里黄斑日陰蝶」と書くという。漢字で書くと意味が分かってくる。ついでに「山黄斑日陰蝶(ヤマキマダラヒカゲ)」もいることを知った。サトキマダラヒカゲは止まる時、翅を閉じるので、翅の表面を捉えることは難しいという。
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 サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶)

 再びヤマユリが現れた。ネムノキ休憩所から古民家へ通じるこの遊歩道沿いには、写真のような光景が数か所見えてくる。日陰に咲くこの大きな花を見ながら歩くのも1つの涼となる。ヤマユリは、花が大きいだけに見応えがある。
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 ムクゲが咲いていた。よく町の中で見かけるムクゲは白色で、中心部分が赤いが、このムクゲは濃い紫色をしている。色が変わると、花から受ける感じ方も変わってくる。眩しい煌びやかさというより、この花からは清楚な落ち着いた気持ちが感じられる。
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 草の陰に隠れているオニユリが見えた。自宅近くのオニユリは既に花を終えていたので、「おお、咲いている」と再会した気持ちになった。花弁と萼が裏へ強く反り返り、雄しべが突き出て開いている。この姿は、オニユリ独特の姿である。
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 ハンノキに緑色の果実がついている。「あの小さかった雌花がこの姿に変わって来たのか」と不思議に思える。一瞬、雄花の冬芽に見えた。この果実がついていないと、この樹がハンノキとは分からない。そこで、葉をチェックして見た。葉は対生、葉の縁の3分の2ぐらい上に不規則な鋸歯がある。表裏とも毛はない。
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ハンノキの果実

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ハンノキ:葉の表面

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 ハンノキ:裏面

 クサレダマが咲いている。ここでは、毎年見ることが出来るが、石川県では、絶滅危惧Ⅱ類とされているという。同じ環境に育つヨシとの生存競争に負けたらしい。同じ植物を毎年見ていると、環境にそれほど左右されていないように見えるが、実は、環境の変化に敏感であるともいえる。ここでも、クサレダマにヨシが混ざっている。
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 クサレダ

撮影:728
  記  平成2884日(木)