公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

エノコログサとアキエノコログサ

728日(木)
 
 階段を下りたところの叢にエノコログサが見えた。いまちょっとした空地があると、そこにエノコログサをみる。繁殖力の旺盛な草である。先日自宅近くの公園で、エノコログサを見ていた時、アキエノコログサが見つかり、「植物界では既に秋が始まっているのか」と思えた。それからはエノコログサを見かけると、エノコログサかアキエノコログサかを見分けるようになった。
 「アキエノコログサは一般的に大形で、穂の先が曲がっている」というが、エノコログサの中にも同じ形をしたものが見つかる。従って、一見しただけではなかなか見分けられない。そこで、見分けるのに葉の表面の毛の有無を手掛かりにしている。

試料1
イメージ 1

 これはどちらに入るのだろうか。穂を見ると、真っすぐのもの、曲がったものがある。全体が小柄なのでアキエノコロではないと思うが、穂の形からの区別が難しい。葉を触ると、なめらかである。エノコログサの予想が的中してくる。写真を撮り拡大して見た。やはり毛がないようだ。
イメージ 2
 表面に毛が無い

 すぐ横に一回り大きなエノコログサガあった。穂が長く先が曲がっている。葉も見るからに長い。偶然だが、此方はアキエノコログサになりそうだ。葉を触ってみた。ざらつく手応えを感じた。ビロードに触ったようである。試料⒈と試料2の葉を数度交互に触ってみた。明らかに違っている。証拠を求め写真を撮った。予想したとおり毛がある。此方はアキエノコログサになる。

試料2
イメージ 4
 
イメージ 3
表面に毛がある

 葉を触ることにより、エノコログサとアキエノコログサが見分けられそうになった。改めて2つのものを見直した。アキエノコロの葉は長く、元の近くで裏返しになっている。風で裏返しになったのかと思い、直してみると、直ぐに裏返しになってしまった。他の葉を見ると、いずれも裏返しになっている。エノコログサの葉は裏返しになっていない。この点も違いを見る観点になりそうだ。
イメージ 5
 葉が裏返しになっている

 調べていくうちに、「オオエノコロ」という新しいものが出てきた。これは、エノコログサとアワとの雑種らしい。写真を見ていくと、1度見たような気がする。よく思い出してみたい。

撮影:723


  記  平成28725日(月)