公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

こんなに遅くまでアカメガシワの雄花が咲いていた

725日(月)
 
 今日は天気が幾分回復してきた。午前中は所用があって外へ出ることが出来なかったが、午後になり、浦島丘の方へ出かけた。ここへ来るのは何日ぶりだろう。ここの観察を大分おろそかにしていた。
 前方にミズキの樹が青々としている。この付近で残された僅かな雑木林である。この風景が何時まで見られるだろうか心配である。裏の方は開発が進み、既に新しい住宅へと変わっている。雑木林の脇にフェンスもつくられ、雑木林のマウントを形成していた樹木類は姿を消してしまった。
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 ミズキ

 これはノブドウだろうか。毎年調べているが、ノブドウとエビズルが間違えやすい。花はすでに終わっているので、手がかりにならない。葉とつるの出方が手掛かりになる。葉の両面には毛がほとんどない。裏側の葉脈を見ると、そこに短い毛が認められる。つるはすべての節から出ている。この特徴からノブドウと言えそうだ。
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ノブドウの葉の裏:葉脈上に毛がある
 
 藪から赤い枝が伸びている。葉を見ると、根元が丸みを帯び、先が三角形をしている。この形から考えると、アカメガシワと思われる。この辺に小さなアカメガシワがあった記憶がある。あっという間に大きくなったような気がする。アカメガシワの枝先を見ると、花のようなものが見えた。今まで見たところのアカメガシワは殆どが花期を終えている。「不思議だなぁ」と思い、枝を下ろしてみた。葯のついた雄しべが見えるので、この花は雄花になると思う。アカメガシワの花期はこんなに長いのだろうか。資料を見ると、花期は67月と書かれている。確かに今咲いていてもおかしくないようだ。
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 楕円形をした緑色の果実が見える。暫く遠ざかっていると、直ぐに記憶が戻ってこない。ムクノキかエノキということは分かる。葉脈と鋸歯に違いがあることを思い出した。ムクノキの葉は支脈がほぼ平行に走り、鋸歯へつながっていた。そして鋸歯が鋭い。エノキの葉は左右が対称でなく、鋸歯が鋭くない。この樹はムクノキになりそうだ。枝を辿り幹を見ると、樹皮が剥げそうになっている。これはムクノキの特徴である。
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 ムクノキの果実

撮影:723

  記  平成28723日(土)