公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

メヒシバとコメヒシバ

7月24日(日)

 今日は朝から雨が降り天気がぐずついている。梅雨への逆戻りの感じがする。昼頃、霧雨の弱いのに変わってきたので、出先の土手を少し見ることにした。ここは人の手が入っていないので、色々な草が見られそうである。
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観察する土手
 
 先日コメヒシバが咲いているのを見た。その時の印象が強く頭に残っている。土手を見ていると、コメヒシバに似ているものが見えた。背丈が高い。コメヒシバはこれほど高くはない。この草はメヒシバになる。そう思ったが、細い穂を見ていると、「果たしてメヒシバなのだろうか」という疑問が湧いてきた。
試料1
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メヒシバか
 
 崖下の道路の縁を見ると、今度は背丈の低いコメヒシバが地面を伏すように広がっていた。2つの種類が同時に見られるので、違いを見ることにした。違いを見るにしても、出先であるため、メジャーがなく背丈や葉の大きさは感で判断することになった。
試料2
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コメヒシバか
 
試料⒈について
 下の方の葉鞘を見ると、長い開出毛が見事に生えている。これはメヒシバの1つの大きな特徴になる。
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葉鞘の長い開出毛
 
 鞘口や葉の根元にも、同じように長い開出毛が見える。「葉舌は?」と見たが、鮮明でないが、薄い膜であることが分かる。
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鞘口や葉の根元の開出毛
 
試料2について
葉鞘や鞘口には顕著な毛は認められない。試料⒈と大きく違うことが分かる。
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葉鞘に毛が無い

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鞘口に毛が無い
 
 以前、コメヒシバとメヒシバについて調べたことがあるが、1年経つと記憶が合間になり、分からなくなってくる。ここに、アキメヒシバが入るとさらに混乱してくる。アキメヒシバはこれからだと思うので、今のうちにこの2つの違いをはっきり覚えておきたい。
参照
 
 撮影:722

  記  平成28722日(金)