公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この草はトダシバか

78日(金)
 
  三ツ池公園へ入ると、環境ががらりと変わる。ムッとした暑さから、草や木々の匂いが漂ってきて、からだに活気がみなぎってくる。
 南門を入ったところでアメリヤマゴボウの花が咲き出していた。花の形は柄のある総状花序で、白色の小花が沢山付いている。この5枚の花弁に見えるものは、じつは萼である。言われてみないと分からない。雄しべが10本、雌しべが10本ある。雄しべは分かるが、雌しべは理解しにくい。花の中心を占めている緑色の塊は子房になるのだろうか。その塊の中心部から糸状に出ているものが雌しべになるようだ。
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 右側に冒険の森へ通じる坂がある。ここへ入ると、奥に背の高いケヤキやヒマラヤマスギが聳え、日光が遮られている。そのため日陰で気持ちがいい。道沿いを見ると、モミジイチゴ、ミズヒキ、チジミザサなどが茂っている。今花はないが、その面影が浮かんでくる。
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 冒険の森へ通じる坂

 坂を上りながら左側へ目を移した。ケヤキ林が斜面となって広がっている。ケヤキは広い間隔をあけて植えられているので、空間が広く感じる。
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 ケヤキの林は日陰になっているので、涼しい。ここに現れている下草を見た。道沿いに見られる草はカゼクサだろうと思うが、未だ花が咲いていないので確かなことは言えない。細長い葉の中央に凹んだ溝が見られ、裏側では凸型となっている。この点がカゼクサの大きな特徴となっていると思える。
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 カゼクサ

 ほぼ同じところにカゼクサに似るが、葉が短く、背丈の高い草がある。今の状態からは名前を知ることが出来ない。過去の資料を調べていくと、トダシバではないかと思われる。トダシバについて過去の資料を調べて見ると、「我ながら何回も調べたなぁ」と思った。写真を見ながら、再度読み直すと、ますますトダシバの気がしてきた。
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トダシバ?

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鞘口

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葉鞘

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葉の表

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葉の裏

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花芽
 
撮影:76
 
  記  平成2876日(木)