公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

コバノカモメヅルを見る

624日(金)
 
 畦道を歩いていると、蒸し暑さがなくなってきた。曇ってきたようだ。ネムノキの休憩所で休憩をすることにした。ここからは、名前の通り水路沿いにネムノキが続いて現れてくる。休憩所にあるネムノキを見ると、まだ花が咲いていない。別の場所でネムノキの開花を見ているので、「ここは開花が遅いなぁ」と思って、再度見回した。すると、極わずかだが花が見えた。やはり咲き出していた。
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 ネムノキ

 休憩所で休んでいると、水田の向こうに白色の花らしいものが見えた。遠くからは何だか正確には分からない。花から最初に思い付いたのはイタドリである。しかし、イタドリだと枝が延び、先が垂れさがる。向こうに見えるものは、そのようには見えない。次に思い付いたのは、この時期だとアカメガシワである。先日もこの花を見ている。確認するために望遠写真を撮った。写真を見ると、予想した通りだった。
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 休憩後、裏の炭焼き小屋へ向かった。炭焼き小屋の入り口に旗が立てられている。何かあるのだろうかと見ていると、炭焼きをしているとのことだった。いつもは閉鎖されているが、今日は見学には入れるという。早速入って行った。関係者らしい人が何人もいる。小屋の方には56人の人が窯を見ている。窯には太い木がくべられ、後ろの方からは煙が出ている。
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 炭焼き

 炭焼き小屋を出て、元の水田へ戻り始めた。遊歩道までの両側にいろいろな植物が見える。調べて見たいが、ここへは入ることが出来ない。左側にカラタチが垣根をつくっている。そのカラタチに絡みついた赤褐色の花のようなものが見えた。うろ覚えだが、どこかで見たような気がする。しかし、思い出せない。調べて、コバノカモメヅルということが分かった。赤紫色で、風車の様に見えるのが5枚の花弁であるという。
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 コバノカモメヅル

 反対側にアザミがあった。先日見えたアザミは姿を消している。このアザミの総苞を触ってみた。べとつくような粘性が感じられた。先日と同じようにノアザミになるようだ。
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 遊歩道に出る前に古井戸がある。そこから高台になっているところへ上った。ここは始めてくるところである。赤い実が見える。クワの実かと思った。しかし、一寸し違うような気がしてきた。隣に球形をした果実がある。この形はヒメコウゾを示している。葉を見ると、クワのように大きく切れ込みが入っていない。
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 ヒメコウゾ
 
 坂道の脇に沢山のホタルブクロが咲いている。何時ものように副萼を見た。反り返っている。これはホタルブクロになるようだ。公園内を歩いていると、この花を何遍も目にする。その度毎にホタルブクロか、ヤマホタルブクロか確認している。
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 ホタルブクロ

撮影:619

  記  平成28620日(月)