公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

この三つ葉をしたものは「ウマノミツバ」だった

621日(火)
 
 荒れた花壇を見ていると、足元近くに蝶が1頭(匹)ひらりと飛んで来て止まった。逃げないうちに写真に収めた。前翅の内側がオレンジ色で、その中に黒色の斑点がある。後翅の末端もオレンジ色を帯びている。蝶のことはよく分からないので、調べると、ベニシジミであった。蝶はどれを見ても左右対称の綺麗な色をしている。蝶の数え方が「頭」になっていたので、不思議と思い調べてみた。これは英語の「head」の訳から来ているという。西洋の動物園では、飼育している生物全体の個体数を、種類に関係なく「head」で数えているという。その影響とのことらしい。
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 再び雑草の中に目を向けると、赤紫色の花が目に付いた。ムシトリナデシコである。普通見かけるムシトリナデシコはこれほど背丈が高くない。いろいろな種類が犇いているので、このように背丈を高くしてきたことと思われる。
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 下の方にキバナコスモスが見えた。背丈が低いが花をつけている。そろそろ咲くころだと思っていたが、例年咲く、里の広場では咲いていなかったので、意外と思えた。
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 キバナコスモス

 同じところにワルナスビが咲いていた。ワルナスビは、場所によっては群生している。ここもその1つである。花茎には棘があるが、花自体は綺麗に映っている。反り気味の白色の花弁と中央の黄色い雄しべの色彩が鮮やかである。
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 ワルナスビ

 芝生地に小さい花が咲いていた。ランタナの花を小さくしたようである。名前が分からないので調べた。草本類を検索する資料はないものかと、いろいろ調べたが、中々名前を引き出すことが出来ななかった。下のよく利用させていただいている資料1(松江の植物)で、夏の帰化植物を見ていくと、そっくりな花に出会った。名前はヒメイワダレソウ(姫岩垂草)orリッピア・カネスケンスになった。特徴を資料2によって調べると、南アメリカ(ペルー)・東南アジアを原産とする常緑匍匐性低木で、昭和初期に入って来たとの説明があった。昭和初期に入って来たという割にはそれほど目にすることがない。
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 ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)orリッピア・カネスケンス

 花の広場からカツラの並木へ入り、上の遊歩道へ向かった。坂を上り始めると、カツラの枝が落ちていた。色が未だ変色していないので、落としたばかりと思える。落ちていた枝を見ると、沢山の果実がついている。自然に落ちたとは思えない。幸いなことに、果実を見たかったので、それを拾い写真を撮ることが出来た。
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 カツラの果実

 坂の上り口に小さな花が見つかった。今まで見たことのない花のようだ。1枚の葉が3枚に分かれている。花は小さくてよく分からない。接写写真を撮ってみても詳細は分からない。手掛かりが少ないので、手当たり次第に探した。数日考え、いつも参考にしている松江の植物で調べて見た。資料の「夏2」と見ていくと似ているものが見つかった。「ウマノミツバ」という名前だった。花の詳細を見ていくと、実によく似ている。「ウマノミツバ」の名前を見つけるまで数日かかった。何でこう呼ぶのか別の日に考えてみようと思っている。
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ウマノミツバの花

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 ウマノミツバの葉

 展望台へ来て、モミジバスズカケノキユリノキなどを見て、最後にイチョウの樹を見た。イチョウの樹を見ると、葉の下に果実が見えた。「もうギンナンが出来たのか」と驚いた。まだ夏が終わっていないというのに、季節が足早に動いているように思えてきた。
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イチョウの果実

撮影:614
 
  記  平成28619日(日)