公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

アカメガシワの雄花と雌花

619日(日)
 
  里の広場へ入り始めると、道に花弁のようなものがたくさん落ちている。「どの樹から落ちたか」と上を見上げると、葉の間を通しそれらしい花が見つかった。花はあそこの花序から落ちてきたことが分かる。しかし、ここからは樹の名前が特定できない。下の方の葉を見ると、クサギの葉に見えるが、クサギの花はあのように黄色っぽくはない。クサギの葉と思った葉をよく見ると、これから見に行こうとしているアカメガシワの葉に似てきた。2つの葉が未だしっか見分けられない。
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 奥の道を回り、アカメガシワの樹のあるところを目指して進んだ。日陰にガクアジサイが見える。いまアジサイのシーズンで、所々でこのような光景を見る。つい先程もパークセンターの前で見て来たばかりである。
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 同じ環境でも、隣ではガクアジサイ1本もない。ここにはセイタカアワダチソウとアザミが犇いている。ここのアザミは何というのか、いまのところ分からない。若しかしたらタイアザミ(トネアザミ)かも知れない。
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 アカメガシワの樹のところへやって来た。ここはいつも薄暗い。先日は、花序に付いたものはすべてが蕾だったが、いまは花となっている。雄株は低いところにあるので、よく見ることが出来た。先程、クサギアカメガシワかと迷った花とそっくりである。やはり先程の花はアカメガシワの雄花になる。雄花からは無数と思えるくらい、多くの雄しべが出ている。
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 雌株は奥にある。先日は、何とか写真に収めようとしたが、諦め得ざるを得なかった。今日は雄花がこれほど咲いているので、「雌花もきっと咲いているはず」と思い探し求めた。長く伸びた枝が見つかり、その先に花が見えた。その花を見て、昨年のことを思い出した。昨年、この花を写真に収めたが、上手く撮れなかった。「今年は何とかならないかなぁ」と考えながら見つめていると、下へ下げられそうな枝が見つかった。早速枝を下げてみた。すると、枝が下がり、接写が出来るようなった。何枚か撮影した。雌花の基は赤く、そこから3本のめしべと思われるものが出ている。
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 藪から出てくると、ズボンに沢山のヤブジラみの果実がついていた。簡単にはたいても落ちない。ひっつき虫と言われるようにしっかりついている。動物を利用し、種子が運ばす巧みな手法には驚かされる。
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 ヤブジラみの果実

 花の広場へ向かう途中にリョウブの樹がある。花は未だと思うが、覗いてみた。尾のような花序に、先日よりは幾分大きくなった白色の蕾がぎっしりついている。
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 リョウブの樹の蕾

撮影:614
 
  記  平成28616日(木)