公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

ナワシロイチゴ、ムラサキシキブが咲き出す

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 彼方此方でアジサイに赤や青の色がつき始めてきた。三ツ池には各所にアジサイが植えられ、これからの時期を楽しませてくれる。
 丘の上広場を目指し、坂を上り始めると、早速右側にガクアジサイが見えてきた。ここはイチョウなどの大木の陰になっていて、日陰の時間が長い。こんな環境がアジサイにはあっているようだ。咲いているアジサイは、いま白色だが、そのうち青や赤の色がつき始めるかもしれない。
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 反対側はケヤキの林になっている。今年はこのケヤキの花を見ることが出来なかった。樹の下にはドクダミが一面に花をつけている。坂を上るとき、何か異様な草の匂いがしていたが、その正体はこのドクダミであった。非常に強い匂いである。
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 坂を上りきると、ホオノキがある。高く伸びていて、その先に白色の大きな花をつけたが、いまは葉が生い茂り、その名残を見ることが出来ない。光が指して明るいところを見ると、ナワシロイチゴがあった。今までこの花を注意して見たことがない。写真に収めてそのままにしていた。改めて写真を見ると、果実ではと思っていたものが花だった。灰白色をした5枚の萼の上に立ち上がった花弁が見える。紫色をしていて、何枚あるのだろうか。開いていないので、確実には数えられないが、萼の枚数からすると、5枚あるのだろうか。花弁が欠けたところから中の一部が見える。おしべがぎっしり入っている。
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 黄色い花が見えた。ニガナに見えた。ニガナは、舌状花が普通5個と言われている。この花は5個どころではないので明らかにニガナとは違っている。ヤマニガナは舌状花が810個。従って、ヤマニガナでもない。オニタビラコを考えたが、葉が違っている。ノゲシでもない。いろいろ考えていると、コウゾリナのン名前が浮かんできた。はるか昔、花茎に棘のような毛が沢山あることで、コウゾリナではないかと考えた花があった。調べていると、「
毛の先端が2分している」と書かれた説明があった。写真を拡大して見ると、明確ではないが、そんな見え方をしている。とにかく全身に粗い毛が多い。
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コウゾリナ

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 コウゾリナの葉と茎

 丘の上広場は日がよく当たっており、明るい。ツバキの花がつい先日まで咲いていた錯覚を感じる。ここはいつも人が少なく、静かで落ち着ける。今日はここからコナラの林を通ってパークセンターへ向かおうと考えている。ヤマモモやスダジイの樹を見ながら進んで行くと、小枝に小さな粒がついている樹を見つけた。樹の裏側から見ていたので、何の樹か分からなかった。よく見える位置へ移動して見ると、ムラサキシキブであることが分かった。また、紫色の小さな花が咲き始めていた。
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撮影:528

  記  平成28530()