イボタノキ、エゴノキ、ウツギ
5月30日(月)
色々な草をかき分けていつもの場所へ出ることが出来た。ここのところも以前はササが鬱蒼と茂っていて、人は入ることが出来なかったが、数年前そのササがすっかり刈られ、いまは空き地になっている。その空き地の土手寄りに白色の小さな花が見えた。何の花だろうかと、近づいてみると、イボタノキだった。ササが刈られたので、出現した新しい光景だった。イボタノキは今彼方此方で見ることが出来る。この樹にもまだ大分蕾が見られる。円筒型の花で、先が4つに割れている。葯が2個見えるので、おしべは2本と思われる。しかし、めしべを探したが見当たらない。
イボタノキ
イボタノキの花
白幡の森へ入ったところにエゴノキがある。既に花は散り、見ることが出来ないと思っていたが、ここへ来たらこの樹の様子を見たくなる。見ると運良く、花が残っていた。ほとんどは花弁が散ってしまって、長い雌しべだけが残されている。花弁があるときは雌しべに目が行かなかったが、花弁が散ると、長い雌しべに自然と目が行くようになる。花は下向きにつく。おしべが10本あるというので数えてみた。
エゴノキの花
ここから農道を下って行ったところの民家の垣根にウツギの樹がある。いまウツギの樹が最盛期を迎えている。ここの花を見ると、「夏は来ぬ」の歌唱を思い出す。5枚の花弁で中々綺麗な花である。おしべ、めしべを見るとツバキの花のように1つの束に纏まっている。この雄しべが面白い形をしている。
ウツギ
ウツギの花
農道の陰にムラサキケマンが見えた。もうとっくに枯れてしまっていると思ったが、この時期に見られるとは思わなかった。
撮影:5月20日
記 平成28年5月26日(金)