公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

自然教育園にて イイギリとムクノキ

530日(月)
 
 ここからまた鬱蒼とした森林の中へ入って行くようだ。今観察した辺りを写真に収めた。左にマツの樹、右にハルニレの樹が聳えている。
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 左:マツの樹 右:ハルニレ

 「 ハルニレ」の名前はどこかで聞いた覚えがある。もう1度見ようと戻った。葉がどんな形をしているか知ろうと望遠で覗くと、赤く染まった部分が何ヶ所にも見られ、そちらに目が行ってしまった。これは資料によりスジワタムシ?の仲間による虫こぶと分かった。葉は楕円形で、先が細まっている。主脈から出る支脈がほぼ平行に見える。縁には不規則な鋸歯があるようだ。
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ハルニレについたスジワタムシ?の仲間による虫こぶ

  鬱蒼とした森の中へ入ったようだ。光が遮られ周りは暗く、写真が撮り難い。大蛇のマツと標示されマツがあった。説明によると、樹齢が300年という。太い大木で、ここからは幹の下の部分しか見ええない。
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大蛇のマツ

  少し離れたところから上空を見た。この部分が先程の幹の頂上とは思えないほど離れている。拡大すると、マツと分かる。
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大蛇のマツ
 
 此方にも大きな樹があった。上空が見えないので、何の樹か分からない。写真を拡大しながら上空へと辿ってみた。ハート形をした大きな葉のようだ。来るときの案内板に、樹木の遷移について書かれていたことを思い出した。マツなどの照葉樹林がイイギリなどの陰葉樹へと移行しているとのことだった。ハート形の葉、幹の表面を見ると特徴はイイギリンに似ている。この大きな樹はイイギリではないだろうか。
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 イイギリ

 コナラの池へ出た。コナラというからこの辺にはコナラの樹があるはずである。見ると正面にくねった樹形をした大きなコナラの樹が見えた。葉が確認できないほど高く大きな樹である。
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 コナラ

 水鳥の沼が見えた。右奥の上には高速道路があるようだ。名前からすると、何か水鳥がそうに思えたが、その気配はなかった。樹ばかり見ていた目が水へ移ると、何か落ち着いた気になれる。
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 水鳥の沼

 また大きな樹が現れた。もう1度上空の写真を撮った。ここでは幹も写真に収めた。見直すと、やはりイイギリだと再確認した。イイギリは雌雄が別株で、これは雄花なので、雄株になるようだ。
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イイギリの雄花

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イイギリの幹
 
 今度は違った大木が現れた。樹皮が剥がれそうになっているところからムクノキではないかと思えた。上空の葉の写真を撮った。葉もムクノキの特徴を表しているようだ。何度も上空を見直した。そして通り過ぎようとして改めて見直すと、樹の下に「むくのき」と表示されているのを見た。
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ムクノキの幹

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ムクノキの葉
 
撮影:515
 
  記  平成28515()