自然教育園にて 花弁のない コゴメウツギ
5月29日(日)
元の位置に戻り進んで行くと白色の花が見えてきた。ウツギと表示されている。この花もつい先日見て来たばかりである。一見ハクサンボクやエゴノキを思わせる綺麗な花である。この樹は手の届くところにあったので、よく見ることが出来た。5枚の花弁、板の形をした雄しべなどが見えた。花柱は3~4本あるというので数えると、葯の色と違うものが3本確認できる。
ウツギ
サルトリイバラの果実が見えた。春この花を見ているので、「果実が出来たのか」という思いがした。球形の粒で、ブドウのようにも見える。サルトリイバラは広楕円形の葉、円弧を描く葉脈に特徴がある。
サルトリイバラ
コゴメウツギが出てきた。この花も先日見たばかりである。ただ、何枚も写真を撮ったが、焦点があった写真が撮れなかった。ここでも再度挑戦してみた。写真を見て「おや」と思った。今までの写真だと花弁のようなものが10枚写っていた(5枚が萼、5枚が花弁)。ところがこの写真を見ると、萼になる5枚しかない。ヘラ型の花弁が1枚もない。写真の中のどの花を見ても皆花弁がない。花弁がすべて散ってしまったのだろうか。
コゴメウツギ
コゴメウツギの花
コゴメウツギを見ていると、「一寸離れたところで綺麗に咲いている」という声が聞えた。コゴメウツギのことかと思ったらそうではなかった。日陰になったところに咲いているヤマボウシのことだった。花が上の方にあったので、その存在に気が付かなかった。改めて見ると、階段のようにきれいに花が並んでいる。この花の本来の花は中にある緑色の小花である。拡大して見たところ花は未だ開花していないように見えた。
撮影:5月15日
記 平成28年5月15日(日)