公園の草木

公園の草木の観察記録を書いています。

自然教育園にて ミツバウツギが見つかる

528日(土)
 
  森の小道へ入った。左側はケヤキなどの大きな樹木が続き、右側は沼のようだ。鬱蒼とした森林の中へ入り、薄暗くなってきた。この辺へ来ると人の数が少なくなっている。藪を見ていると、3枚の葉をつけた低木が数多く見える。何の樹だろうか。花がないので手掛かりが少ない。そのうちに果実が見つかった。果実を見ると、2個が合体しているような奇妙な形をしている。果実の見た感じはハギに似ている。下記の樹木検索図鑑で検索するとミツバウツギの名前が出てきた。そこで果実を見ると、写真とそっくりであった。
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ミツバウツギ

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ミツバウツギの果実
 
 武蔵野植物園近くへ来るとほとんど人が見えず寂しいくらいである。大きな樹木が日光を遮り一層寂しくしている。右に小道があったのでそこへ入ってみた。アブラチャンの標示があった。初めて知る樹である。果実が出来ていたので写真に収めた。直径が1.0㎝ぐらいありそうだ。
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 アブラチャンの果実

 この道を進んで行くと元の道へ戻った。狭い範囲を一周してきたことになった。柵の中に花枝にぎっしりと小さな粒が付いた花がある。一見先程見てきたフタリシズカに似ている。ヤマブキショウマの標示があった。よく見ると、小さな粒の中に開いているものがある。どんな花をしているのか写真を撮ってみた。中々いい写真が撮れない。先が5つに割れているように見える。調べると、ヤマブキショウマは雌雄が別株ということだった。もっとよく見ておけばよかったと思った。
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 シロモジの標示が出てきた。聞き覚えのある名前であるが、思い出せない。葉を見ると、これはカクレミノではないだろうかと思えた。2つの違いを知ろうと資料を探したが、見つからなかった。そこで自分で類推した。カクレミノの方が、葉が厚く、艶があるように見える。シロモジの葉を触ってみたかったが、柵の中にあり望みはかなわなかった。
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シロモジ
 
 サイハイランと聞きなれない名前が標示されていた。どれがそのものだか一寸分からない。標識の前に枯れかかったものが3本ある。若しかしたらこの3本かも知れないと思い、写真に収めておいた。後で調べると、やはりその通りだった。調べていくとこの花の奇妙さが分かってきた。大きな葉が1枚根生するというので、写真を見直したら、その葉らしいのが写っているように見えた。花は下向きについている。
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 サイハイラン

 何気なく後ろを振り返ると、藪の方にアジサイが見えた。アジサイと言っても幾分小さい。コアジサイと標記されていた。この花にはアジサイによく見かける装飾花はなく、小花ばかりである。葉の鋸歯もやや粗いように見える。
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 水辺にアサザがあった。円状の艶のある葉が水面に浮いている。このアサザは見覚えがあったので、再確認した。
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 水辺の向こう側に黄色いクサノオウの花が咲いていた。この花も見たことがあるので再確認した。
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撮影:515
 
  記  平成28515()