自然教育園にて マルバウツギ、キクムグラ
5月24日(火)
イチゴツナギの手掛かりを求めて東京の自然教育園へ出かけてみた。入ると、路傍の植物園が前方へ延びていた。両側に目にする草木には1つ1つ名前が付けられている。この中にイチゴツナギはあるだろうかと期待して進み始めた。
マルバウツギが咲いている。周りでウツギの花が咲き始めてきていたので、成る程と思った。花弁は中央が幅の広い楕円形をしている。花の奥にオレンジ色の輪模様が見られ、その中から出ているのがめしべになるのだろうか、2本見える。おしべを数えると10本ぐらい見える。よく見ると昨年の花の跡(果実)が残っている。中央に2本のめしべの痕が残っている。
マルバウツギ
マルバウツギ:昨年の果実
ムラサキシキブの樹がある。珍しい樹ではないが、記録に残した。ムラサキシキブは葉の葉腋から花柄が出る所が特徴になっている。花柄に小さな蕾が散房花序に連なっている。ムラサキシキブとヤブムラサキがよく似ている。ヤブムラサキは表面には微毛が散生し、裏面には白色の星状毛が多いというが、この辺が未だよく分からない。大抵のものはムラサキシキブにしてしまっている。典型的なヤブムラサキを見ていないのかもしれない。
フタリシズカが出てきた。両側にたくさん見ることが出来る。ヒトリシズカより大分大型である。5月に花が咲くというが、詳細は分からない。花軸に密着した薄緑色の蕾のようなものがあるが、これが蕾なのか、果実なのかの判断もつかない。
マユミが出てきた。今年は、もうこの花を何回も見ている。蕾が見られないところを見ると、開花の最盛期にあるようだ。4枚の花弁、4つの葯が綺麗に見える。
マユミ
白色のごく小さな花があり、キクムグラと記名されていた。こんなに小さいのだから綺麗な写真が撮れないだろうと思ったが、偶然焦点が合ってくれた。4枚の倒卵状楕円形の葉が輪生しており、葉の先が尖っている。花弁は4枚ある。雄しべは4個、柱頭は2分岐するというがそこまでは確認できない。
キクムグラ
キクムグラとヘビイチゴ
撮影:5月15日
記 平成28年5月15日(日)