イチゴツナギ?、オオスズメノカタビラ?
5月21日(土)
5月も下旬に入った。そろそろ彼方此方のアジサイの蕾が目立ってきた。この公園の奥の日陰にシャナゲに混ざってアジサイの樹がある。蕾は大きくなり、開花寸前まで来ていることが分かる。「蕾が大分大きくなってきたなぁ」と思って、さらによく見ると、一部に薄らと青い色がついている。咲き始めたことになる。「いよいよアジサイのシーズンに入った」と感じてきた。
ほんのり付いたアジサイ
「サンゴジュはどうなっただろうか」先日はまだ小さな蕾の状態だった。下から見上げると、今日もまだ蕾のように見える。望遠で何ヶ所か見まわしたが、どこを見てもまだ蕾の状態から変わっていなかった。
サンゴジュ
先を急ごうとした時、アオギリの樹を思い出した。そろそろ花が見えるかと思い、見ると、大分葉が増えている。花を探したが、どこにあるのか分からない。枝先を目安に探すと、新芽の塊が目に入った。望遠で写真を撮ると、そこに小さな蕾らしきものが見えてきた。更に注意して見直した。小さな蕾で、まだ咲き出す状況ではないようだ。蕾が外へ出始めたところである。これが伸びてきてから花が咲く。
アオギリの蕾
漸く、課題の草原へやって来た。
試料
試料には長い根生葉が見られないことから考えると、ナガハグサでないことははっきりしている。葉舌を計測すると、先が尖り、4mmほどある。葉舌から考えると、先日来考えているイチゴツバギか、オオスズメノカタビラになる。葉を計測すると、長さが13㎝、幅が3mm~4mmほどになっている。葉の先は舟形というのかこの辺が何とも言えない。
葉舌
葉の先は舟形?
葉の先は舟形?
葉の幅から考えると、イチゴツナギとしてはやや広い気がきがする。「イチゴツナギの葉は粉緑色を帯びざらつく」とあるが、試料について、全体の色を見ると、緑色だと思う。触ると僅かにざらつくようだが、はっきりしない。根を掘ってみた。他のものの根が絡まっている。水の中で解いて行くと、白色で、楕円形の玉のつながりが出てきた。これはナガハグサの根にはなかった。ここが何か手掛かりになるのではと思い、いろいろ資料を探したが、根について詳しく触れたものは見つからなかった。
根:楕円形の玉のつながりが見える
試料は不満足ながらオオスズメノカタビラになるのではないだろうか。更に検討が必要である。
撮影:5月19日
記 平成28年5月19日(金)