あの細い葉はブラシノキだった
5月20日(金)
ナガハグサ、イチゴツナギ、オオスズメノカタビラはみんな似ている。この中でナガハグサは比較的分かりやすいが、後の2つは識別が難しい。それらしきものを見ては、違いを見つけているうちに、これらのものの花期が終わりに近づいて来た。今のうちによく見ておかなくてはと思い、近くの公園へ出かけた。
ドクダミが咲いている。この花は、藪の淵などの日陰で湿っているところによく見かける。ツーンと来る匂いがする。この花の詳細を見た。白色に見えるものは総ほう片であり、黄色く中心に立ち上がっているものが花序になっている。この花序の中に小花が沢山ある。「小花には、花弁はなく、おしべは6~7本あり、めしべの柱頭は3~4本に分かれている」というので確認するために、接写写真を撮った。しかし、「黄色いのが葯で、白色のものが雌しべらしい」と分かるが、どこまでが1つの小花か分からない。このことを知るには解体が必要のようだ。
ドクダミの花
このバラは何というのだろうか。バラは托葉の形が決め手になるという。早速托葉を見ると。托葉はクシの歯状に裂けている。従ってノイバラになるようだ。
ノイバラ
ノイバラの托葉
アレチギシギシがある。1度この花をよく見たが、その時には雌しべが分からなかった。花は茎の節から輪状に出た7~8個の短い枝の先についている。小花は下向きについているので、ひっくり返さないと見ることが出来ない。内花被、外花被雄しべは見えるが、めしべはやはり見えなかった。
アレチギシギシ
アレチギシギシの小花
奥へ入って行くと、赤紫色のシモツケが見えた。花が咲き出したばかりで、よく開いているのは少ない。シモツケとハクチョウゲは近くの公園で垣根として植えられており、ハクチョウゲはもう大分前から咲いている。「いよいよシモツケも咲き出したか」との思いがした。
ハクチョウゲ
真っ赤なブラシノキが咲いていた。この細い葉を見た時、「何度もこれは何の樹だろうか」と考えた。ヤナギやユーカキノキなども考えた。しかし、決め手に欠けていた。調べても分からないので、自然の花ではなく、園芸品種ではないかと思っていた。今日「この細い葉はブラシノキだった」と漸く分かった。オーストラリア原産の園芸品種とのことだった。
ブラシノキの花
撮影:5月19日
記 平成28年5月19日(木)